『粘菌生活のススメ ―奇妙で美しい謎の生きものを求めて―』


(c)Fumihiko Arai
 

博覧強記の博物学者、南方熊楠も魅せられた。
美しくて、かわいくて、ちょっと気持ち悪い、不思議な生きもの。

 


株式会社誠文堂新光社から、粘菌生活のススメ ―奇妙で美しい謎の生きものを求めて―』が発売されました。

 


粘菌(ねんきん)という生きものをご存知ですか?

(c)Fumihiko Arai


この生きものは、動きまわって微生物などを捕食するアメーバ動物的状態を経て、きのこのように子実体を形成し、胞子で繁殖するなど、その一生の間に、あるときは動物的性質を、あるときは菌類的性質を持つ、動物でも、植物でも、菌類でもない不思議な生物です。

 

また粘菌は、知の巨人・南方熊楠が生涯を通じて研究した対象として知られていますが、他にも宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』中に、物語の核となる生物としても登場しています。最近では、北海道大学の中垣俊之教授らのグループによる粘菌研究が、イグノーベル賞を2度も受賞して大きな話題になりました。

 

 

 

(c)Fumihiko Arai

 

そんな粘菌の魅力は、何と言っても、子実体の美しさ、かわいらしさです。赤、白、黄色、金属的光沢すらある金色や銀色など、色彩は多様、アイスバー型、まち針型、まんじゅう型、プレッツェル型など形もさまざま。一度見たら、強い印象が残るに違いありません。
 

また、アメーバが大きくなったような変形体も本当に興味深い存在。単細胞生物にもかかわらず知性の片鱗を見せるというのですから、多くの研究者を惹きつけてやまないのも納得です。

 


 

 

(c)Fumihiko Arai

 

 本書は、主に初心者に向けて、そんな粘菌の基本的な生態を解説するとともに、北海道や東北各地で撮影された本邦初公開の写真をカラーで多数掲載しました。粘菌の姿や生態はもちろん、原始の姿を今に残す森の美しさも楽しめます。

いざ、どきどきわくわく間違いなしの、粘菌ワールドへ。

 

【目次】
はじめに
第1章 粘菌とは何か? ―奇妙で美しい謎の生きもの―
 ●「粘菌」と「変形菌」
●粘菌という生きもの
●粘菌のライフサイクル
●変形体
●子実体
●細毛体と胞子
●生態系と粘菌
REPORT 1

第2章 粘菌六科選 ―森で出会える美しい粘菌―
 ①ツノホコリ科
②ドロホコリ科
③ウツボホコリ科
④ケホコリ科
⑤モジホコリ科
⑥ムラサキホコリ科
REPORT 2

第3章 粘菌を10倍楽しむ! ―アウトドアからインドアまで―
 ●北海道で粘菌探し 阿寒川源流部の森
●東北地方で粘菌探し 青森県蔦の森
●東京で粘菌探し 東京西部トトロの森
●観察しよう! 標本をつくろう!
●粘菌撮影入門
●ときめく粘菌グッズ
REPORT 3

第4章 小さな粘菌図鑑 ―北国の森の粘菌23種―
あとがき
索引・参考文献

 【著者プロフィール】
 新井文彦(あらい・ふみひこ)
1965年生まれ。きのこ写真家。北海道釧路地方阿寒湖周辺や、東北地方の白神山地、八甲田山の周辺などで、きのこや粘菌など、主に隠花植物をテーマに撮影を続けている。著書は『きのこの話』(ちくまフ?リマー新書)、『毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの』(幻冬舎)、『きのこのき』(文一総合出版)。糸井重里氏主催の人気インターネットサイト『ほほ?日刊イトイ新聞』で、毎週菌(金)曜日に「きのこの話」を連載中。また、2016年5月中のみ「粘菌のはなし」を連載。http://www.1101.com/nenkin/


【書籍概要】
 書 名:『粘菌生活のススメ ―奇妙で美しい謎の生きものを求めて―』
 著 者:新井文彦
 監 修:川上新一
 仕 様:A5判、168ページ
定 価:1,600円+税

 

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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1  /  更新日:2016.05.31)

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