21_21 DESIGN SIGHT 「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」 開催!

日本のデザインミュージアム実現にむけて展

21_21 DESIGN SIGHT
「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」

21_21 DESIGN SIGHTでは、10月25日より、「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」を開催します。
生活のすべてに関わるデザインは、暮らしに喜びをもたらすだけでなく、産業の発展にもつながり、豊かさを生み出します。
デザインミュージアムは、優れたデザイン文化を次世代に継承するためのアーカイブとなると同時に、私たちの今後の生活を考えるうえで必要とされる場所になるでしょう。

21_21 DESIGN SIGHTでは、2007年の開設以来、「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」「チョコレート」を始まりとして23の企画展を開催し、直近の「デザインあ展」には22万人を超える来場者を迎えました。こうした活動には、日本のデザインミュージアム実現に向けて機運を高めたいとの思いがあったのです。
2003年、三宅一生は「造ろうデザインミュージアム」というメッセージを新聞に寄稿しました。
それから10年、本展では、21世紀のデザインミュージアムに求めらる役割について考えていきます。

21_21 DESIGN SIGHTの展覧会には、いくつかの水脈があります。身近な題材から社会に目を向ける<モノ/コト/仕組み>の系。デザインを駆動させる<素材/技術/革新>の系。地域を世界につなぐ<東北/祈り/ユーモア>の系。そして個の創造力の拡張と深化を示す<デザイン/アート/スピリット>系。

すべての伏流するのは<過去/現在/未来>という時間への眼差しにもとづく未来思考です。

本展は、これまでに開催されたすべての展覧会と、関連するトークやワークショップなどの出来事を再構築することで、日本のデザインミュージアム実現に向けて何が立ち現われるかを問うものです。
また、海外のデザインミュージアムや個性的なコレクションを持つ国内の美術館・博物館の事例を紹介するほか、日本のデザインのアイデンティティーを探る試みも行います。

誰もが、それぞれの思いを抱いて、未来のデザインミュージアムの入口に立たれることを願っています。

 


■展示構成

[イントロダクション]

■世界のデザインミュージアムと日本
世界の多彩なデザインミュージアムと個性的なコレクションを持つ日本の美術館・博物館の事例をコンパクトに紹介します。

■日本のデザインのアイデンティティ
海外に向けた日本のデザイン展を起点として、日本のデザインを定義してきた歩みを50のキーワードでたどります。

[23の展覧会からみるデザインミュージアムの役割]

21_21 DESIGN SIGHTでこれまでに開催された23の展覧会を、以下4つの軸に沿って再構築し、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考えていきます。

■finding

身近な題材から世界を捉える<モノ/コト/仕組み>の系=finding
21_21 DESIGN SIGHTは、世界を捉える新たな視点を提供しようとつとめてきました。例えば<チョコレート>。そのテーマのもとで日用品はみなとろけそうになり、製品のチョコレートを口にすることのない原料のカカオ豆栽培地の人々にも目が向けられました。同じように、デザインの思考によって、見慣れた「水」も「自分」も「色彩」も、そして「デザイン」さえも意外な表情を見せてくれます。つくる前に、気づくこと、読み替えること、視野を拡げること。
デザインは、<モノ/コト/仕組み>に新たなビジョンを提供します。


■making


デザインを駆動させる<素材/技術/革新>の系 = making
デザイン手法が精妙を極めればきわめるほど、つくりだすものは「セカンド・ネイチャー=第二の自然」に近づくのではないでしょうか。そのモデルは、「骨」や「目玉」かもしれません。ものづくりは素材と技術とともにあり、デザインがそのきらめきを引き出し、人々にとって意味ある革新(イノベーション)を引き起こします。
デザインによって、素材も技術も「再生・再創造」されると言っても良いでしょう。自然の探索こそが、すぐれた視力(20/20 Sight)のもたらす「パーフェクト・ビジョン」(注)の源泉なのです。



■linking

地域を世界につなぐ<東北/祈り/ユーモア>の系=linking
東北には新しい発見と驚きがあります。東北に衣服の協力工場をもつ三宅一生はこう言います。その地に息づく「手間」と「ひま」(時間)と「底力」は、世紀を単位とするような長い時に培われたものです。目を凝らせば、そうした「テマヒマ」の感覚は東北に限るものえはないことがわかります。未解読の古代文字や少数民族に伝わる珍しい文字は「祈りの痕跡」と呼ぶにふさわしく、日常にさんざめきを起こす芸術の底力もあります。祈りと笑いと伝統は創生の産土、地域を世界に結びつけるデザイン行為の宝庫です。



■creating

個の創造力の深化を示す<デザイン/アート/スピリット>の系 = creating
すぐれた表現者は、自らが源流とするものを、時空を超えて目の前にあるかのように語ります。その源流でさえ破壊と刷新にさらされ、問いかけの対象であるようです。世界を引き寄せる想像力、価値に向かって飛躍する創造力が備わっているのです。デザインミュージアムを望遠しつつ、三宅一生が深く交流してきた表現者の系譜が、21_21 DESIGN SIGHTにあります。ルーシー・リィー、クリストとジャンヌ=クロード、倉俣史朗、エットレ・ソットサス、アーヴィング・ペン、田中一光。このパートは物故者たちの「空想のミュージアム」です。

 

注:21_21 DESIGN SIGHTの名称は、英米で「優れた視力」を意味する「20/20 Sight」「perfect vision」をもとに、「さらに先を見通すデザイン発信の場」という理念を表している。

 


【開催概要】
タイトル : 企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」
会期 : 2013年10月25日(金) - 2014年2月9日(日)
休館日 : 火曜日(12月24日は開館)、年末年始(12月27日 - 1月3日)
開館時間 : 11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
入場料 : 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
*15名以上は各料金から200円割引
*障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
その他各種割引についてはご利用案内をご覧ください
主催 : 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援 : 経済産業省、東京都、港区教育委員会、公益財団法人 日本デザイン振興会、日本デザイン団体協議会(すべて予定)
特別協賛 : 三井不動産株式会社(予定)
企画 : 森山明子、佐藤 卓、深澤直人
企画協力 : 川上典李子
グラフィックデザイン : 佐藤卓デザイン事務所
会場デザイン : NAOTO FUKASAWA DESIGN
会場構成協力 : 五十嵐瑠衣
21_21 DESIGN SIGHTディレクター : 三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
同アソシエイトディレクター : 川上 典李子

Web : http://www.2121designsight.jp/
Twitter : https://twitter.com/2121DESIGNSIGHT
Facebook : https://www.facebook.com/2121DESIGNSIGHT

(文:21_21 DESIGN SIGHT  /  更新日:2013.09.13)

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