「安藤忠雄 ― 光を求めて」安藤忠雄のポートフォリオ最新作『ANDO BOX VI』の発表・展覧会


 

【編集部おすすめモノ・コト】
「安藤忠雄 ― 光を求めて」
建築家・安藤忠雄のポートフォリオ最新作『ANDO BOX VI』
発表・展覧会を銀座 蔦屋書店にて開催

 

 


 GINZA SIX 6Fにある銀座 蔦屋書店では、建築家・安藤忠雄のポートフォリオ最新作『ANDO BOX VI』の発表・展覧会(入場無料)を2019年10月23日~11月4日までの間、銀座 蔦屋書店内の「GINZA ATRIUM」にて開催します。

 

『ANDO BOX 』とは、日本国外にある安藤建築を本人自ら、またはプロのカメラマンが撮影した写真を、アマナサルトのプラチナプリントで制作しまとめたポートフォリオ集です。

今回のポートフォリオ集『ANDO BOX VI』は、安藤氏が手掛けた建築を自身で撮影した写真を、高精細のプラチナプリントで制作しています。選ばれた15枚の写真は、安藤氏が求める「建築の光」を自らの目で写しとったものであり、単なる建築写真や特定の建築作品の表層的な断片にとどまらず、安藤建築の普遍性を伝える写真群と言えます。

本展では、この15枚の写真に加え、同ポートフォリオに含まれている安藤氏の描いたオリジナルドローイング3点と、直島にある地中美術館のコンセプト模型を展示。さらにはオープニングレセプションにて安藤氏が展示壁面に直接スケッチを描き、展示が完成するという特別な仕立てになっています。


※10月23日(水)10:00~16:00は招待者限定レセプションのため、一般の方はご入場は不可です。ご注意ください。
 

 


安藤忠雄氏による作品コメント


建築の光

忘れ難い建築との出会いがある。
その一つが二〇代後半、初めての世界旅行の際に訪れたル・コルビュジエのロンシャン礼拝堂だ。モダニズムの礎を築いた巨匠が、人生の最後に、その道程を否定するかのごとく、創り上げた奔放なコンクリートの造形。湾曲する壁の狭間から内部に足を踏み入れると、そこはありとあらゆる角度から、ありとあらゆる種類の“光”が差し込む混沌の空間だった。その衝撃は一日では受け止めきれるものでなく、翌日、翌々日と訪問を重ねた。三日目に、ミサの場面に遭遇、美しくも激しい光が降り注ぐ空間で、人々が肩を寄せ合い、一心に祈る情景を目にした。ただ光を追い求めるだけで、建築ができることを、私はこのとき知った。

人工物とは全て、いつかは風化して潰えるものだ。その宿命に抗い、永遠性を希求する人間の営為の一断面が、ギリシアに始まる建築の歴史なのかもしれないが――かなうならば私は、物質それ自体や形式ではなく、記憶として、人々の心の中に、永遠に生き続ける建築をつくりたい。その理想に近づくべく、コンクリートによる“裸形”の空間を試みる。表層を覆う一切の装飾物を削ぎ落すことで無地のキャンバスのような“余白”が現れる。そこに自然の断片が映し出されたときに生まれる空気、生命感に、人間の魂に訴える力を期待する。その自然の断片の象徴が、光であり、それによって浮かび上がる影の表情だ。

その場所でしか出来ない、その建物だけが持つ光の空間。それを、いかなる骨格・構成をもって、いかなるヴォリューム、オリエンテーションの光をつくりだすか。こうして、ただ光を追い求める時間を今日まで過ごしてきた。手ですくい取りたくなるような量感の光。心深くにまでしみ込んでくるような、静かで柔らかな光。イメージずっと心にあるのだが、現実の仕事では、なかなかそこまで辿り着かない。試行錯誤を続けている。

安藤忠雄
 


安藤 忠雄(あんどう ただお) プロフィール
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「直島・地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞など受賞多数。1991年ニューヨーク近代美術館、1993年・2018年にパリのポンピドー・センターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授、現在、名誉教授。

 

 

 

銀座 蔦屋書店では、本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案。今回の展覧会が、多くの方に安藤忠雄氏の世界を体感できる機会となることを期待しています。

 

 

【開催概要】
展覧会:「安藤忠雄-光を求めて」建築家・安藤忠雄のポートフォリオ最新作『ANDO BOX VI』の発表・展覧会
会期:2019年10月23日(水)~11月4日(月)
時間:10:00~22:30 
      ※10月23日(水)10:00~16:00は招待者限定レセプションのため、一般のお客様はご入場いただけません。
場所:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM 
       東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F → map
主催:銀座 蔦屋書店
協力:安藤忠雄建築研究所/株式会社 アマナサルト
入場料:無料
WEBサイト:https://store.tsite.jp/ginza/event/architectural-design/9885-1053500925.html

 

 

 

 

銀座 蔦屋書店
銀座 蔦屋書店は、本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。 アートを眺めながら、また、アートブックをひらきながら、コーヒーを飲むことができるカフェやギャラリーを併設しています。建築書売場は、一級建築士でもある建築コンシェルジュが国内外からセレクトした約6,000冊のタイトルが並びます。特に全体の1/2を占める作品集が充実。幻の名著もヴィンテージ古書で多数取り揃え、それら全てが建築家の系譜に基づいたレイアウトで構成された売場はさながら本の建築ミュージアム。専門知識を擁したコンシェルジュがお客様の様々なリクエストに対応致します。
ホームページ:https://store.tsite.jp/ginza/

 

 

 

(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2019.10.10)

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