インテリアの知識 床材Vol.7 石

インテリアの知識 床材Vol.7 石

お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。

インテリアの土台となり、空間全体の中で他のものを引き立てるための床材。
素足で生活することの多い日本では、見た目だけでなく足ざわりの良さも床材選びの重要なポイントとなります。
「インテリアの知識 床材編」では床材選びの際に役立つ床材の基本知識を紹介していきます。

第六回目は石材についてみていきましょう。

 

石材は床材、壁材、カウンター、テーブルトップなどに使用され、大きく分けて「天然石」と「人造石」に分けられます。

天然石は、生成の過程によって大きく「火成岩」、「変成岩」、「堆積岩」の3種類に分けられ、人造石には「テラゾー」と「擬石」があります。

火成岩は、マグマが固まってできたもので、「花崗岩(御影石)」、「安山岩(鉄平石)」などがあります。

変成岩は、もともとあった石が熱や圧力を受けて別の石に変わったもので、「大理石」、「玄昌石」などがあります。

堆積岩は、小石・砂・泥や生物などが堆積して固まったもので、「石灰岩」、「砂岩」、「凝灰岩」などがあります。

 

 

◆ 御影石

日本では内外装の様々な用途に用いられ、最も馴染み深い石です。地球の地殻部分でマグマが冷えて結晶化し、地殻変動により地表面に露出したもので、長石、石英、黒雲母など様々な鉱物によって構成され、その構成割合により様々な色合いや模様が生まれます。

石質が硬いことが御影石の最大の特徴で、耐久性に優れているため、建物の外部を中心として用いられます。ただし、耐熱性に劣るため火や熱が直接当たる場所への仕用は避けるべきです。

 


インパラブラック

南アフリカ産。黒系の安定した石質で日本での需要が大きい。

稲田石

茨城県笠間地区一帯が産出地の、日本の誇る最高級石材。白御影とよばれるようにその白さが特徴。

ピンクポリーノ

スペイン産。桃色御影石。

エメラルドパール

ノルウェー産。黒地にブルーの雲母の輝きが美しく、古くから使用される高級品。


 

画像:関東大理石 http://www.kantomarble.jp

 

 

◆ 大理石

石材として最も高級なイメージを持つ大理石。石灰岩が熱変成を受けて再結晶化したのもで、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムの比率が高いほど白色となり、不純物が多い場合は様々な色や模様が現れます。

大理石は、御影石と比較して柔らかいため加工しやすく、華やかで艶のある色や模様を持ち、磨くと滑らかな質感と光沢を発するといった特徴から、内装に良く用いられます。ただし、酸性雨に弱いため、屋外での使用には不向きです。

 


アジャックス

ギリシア産。白地に赤みがかったグレーの流紋が特徴で、斑がある。

ロッソアリカンテ

スペイン産。赤褐色地に白脈が入っているのが特徴。加工性のよさから古くから建築の材料として使用されている。

ビアンコカララ

イタリア産。代表的な白大理石。灰色の模様があり、石質はやわらかめだが、比較的衝撃に強い。

トラバーチンロマーノ

イタリア産。虫喰跡のような空隙を持つのが特徴のトラバーチンの一種。ベージュ地に薄茶の縞が入る。


 


ボッチーノクラシコ

イタリア産。茶色の筋模様、炭酸カルシウムが沈殿してできた石目 、白色の鉱物が斑のように入る。

ペルリーノ

イタリア産。薄いベージュ色の地に、線柄が横流れに入る。

蛇紋岩

濃緑色の地に白い網目模様が入り、蛇の皮のような柄となる。ギリシア産のディノスグリーン、台湾産の台湾蛇紋などがある。

ネロマルキーナ

スペイン産。黒地に白い稲光のような模様が入るのが特徴。


 

画像:サンワカンパニー http://www.sanwacompany.co.jp
関東大理石 http://www.kantomarble.jp

 

 

◆ 石灰岩・砂岩

マットな表情をもつ石灰岩や砂岩は、優しい風合いや質感の空間の仕上げ材として用いられます。
石灰岩は成分の半分以上が炭酸カルシウムで構成されるため大理石と同様に酸に弱く、内装材として向きます。
砂岩は光沢のないざらついた特有の質感と色合いを持ち、内装だけでなく、外部や水周りに使えるものもあります。

 


トルコライムストーン

トルコ産。乳白色のベースに粟粒大の斑点が入る。

モカクリーム

ポルトガル産。淡い斑の線模様が横方向に流れているのが特徴。

ホワイトサンドストーン

インド産。砂の流れる模様がアクセントとなる。

レッドサンドストーン

インド産。岩石の構成物により赤くなったもの。


 

画像:サンワカンパニー http://www.sanwacompany.co.jp
関東大理石 http://www.kantomarble.jp

 

 

◆ 表面仕上げ

石材は表面の仕上げによって様々な趣を見せます。仕上げ方法は大きく分けるとツルツル・ピカピカの「磨き」と、ザラザラした「粗面」があります。磨き仕上げはもともと内装材用に流行した方法ですが、現在では研磨技術の向上やコストの低下により外装材にも使われます。一方、粗面仕上げはもともと外装材用の仕上げ方法です。

 


本磨き(艶出し)

艶出し粉を用いて、バフでツルツルに磨き上げます。滑りやすいので床材で使用する場合は注意が必要。

ジェットバーナー仕上げ

ガスと酸素のバーナーで表面を焼き、冷却して、粗面をつくります。

小たたき

一文字刀の槌で平行線を刻むようにたたいて仕上げます。

びしゃん

びしゃん槌でたたいた、粗い仕上げです。


 

画像:三国産業 http://www.mikunisangyo.co.jp

 

次回は、ビニル材について見ていきます。

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部12  /  更新日:2015.06.04)

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