インテリアの知識 壁材編 Vol.4 漆喰壁

漆喰壁


壁とは、材料や建物の内外を問わず空間を分離している垂直の構造物の事を指します。

同じ壁といっても木が少ない地域では、石やレンガを基本素材としてきた組積造の壁が一般的で、古代から日干しレンガなどを用いていました。

伝統木造建築のような軸組構造の壁は、これとは性格が異なります。

日本のように骨組みの間を埋めるつくりの壁は、高温多湿の気候の地域に多く、室内空間も障子・襖などの建具類で分割され、壁自体が少ないこと、軽量なことが特徴となっています。

壁の仕上げについては様々ありますが、今回は漆喰壁について見ていきます。


吸放湿効果があり、やわらかな白さにひかれる「漆喰壁」

漆喰の主成分は石灰、正確には消石灰となります。鉱物資源に乏しい日本では珍しく、国内だけで賄えるほど豊富に産出する素材です。世界でも広い地域で白い壁の材料として普及してきました。ヨーロッパではプラスター、日本では漆喰として多くの建築の壁に塗られ、建築文化とともに発展してきたと言っても過言ではありません。

消石灰とは石灰石などを焼成してできた生石灰に水分を加えて消化したものです。貝殻を焼いたものも使われ(特に蠣殻が高級とされる)、貝灰と呼ばれています。石灰岩は、はるか昔、海中や海底の生物の死骸が堆積し、隆起して陸地になったものです。つまり、貝殻も石灰石も空気中の大量の二酸化炭素を吸収して固まったカルシュウムであり、世界中の各地の地中に眠り、比較的入手しやすい資源でもあります。そのため、世界的に身近に用いられ、日本でも壁画の下地であったり、城郭建築の外壁に塗られてきました。


・漆喰仕上げの基本と応用

漆喰壁漆喰の伝統的な仕上げは、「おさえもの」と呼ばれています。漆喰を塗りつけ、金鏝で押さえ込んで、平らに仕上げる方法で、白く緻密な肌合いが特徴。また、漆喰を塗りっぱなしで仕上げる「なでもの」「なできり」と呼ばれる方法があります。プレーンな仕上がりのおさえものに対して、表面に麻スサがあらわれ、ラフな表情となりますが、技術的にはおさえものよりも簡便な手法だとされています。

現在、壁を白く仕上げようとすれば、ビニルクロスや塗装など、簡単にできる材料が他にもあります。しかし、漆喰の白さは目に優しく、自然素材ならではの質感を持っており、さらに、白色に限らず顔料を加えた色漆喰、色土を合わせての土漆喰、砂や稲藁を混ぜた砂漆喰、藁漆喰など、新たな色味やテクスチャーを付加して表現力を活かす仕上げも可能となり、漆喰の応用の幅は広がっています。機能性についても調湿効果を備え、カビにも強く、高温多湿な日本の気候にも適していることが見直されています。


<仕上げのバリエーション>

漆喰壁のバリエーション
砂漆喰 ・・・ 混ぜる砂の種類や粒度を変えることで、仕上げの肌が違ってくる。下地から仕上げまでの表情づくりに用いることができる。


スタッコ仕上げ ・・・ ある程度平滑にし、コテを垂直に押しあててから手前に引き波頭を起こします。表面がしまり始めたら、コテやローラーに水を含ませたもので波頭を押さえてヘッドカット仕上げをします。


鏝引摺り仕上げ ・・・ 3~5mm厚に塗付けた後、ある程度平滑にします。コテの後方を浮かせ気味にして、先端のみで模様付けします。

引摺り仕上げ ・・・ 鏝ではなく巣退路フォームを使用して表面を引摺り、パターン付けしたもの。

色漆喰 ・・・ その名の通り、漆喰に色土を混ぜ合わせ、スサを入れて仕上げている。色もの漆喰に用いる顔料は、無機質耐アルカリ性のものを使う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2014.11.27)

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