パナソニック 汐留ミュージアム「モードとインテリアの20世紀展」開催

 


「モードとインテリアの20世紀展 - ポワレからシャネル、サンローランまで -」
パナソニック 汐留ミュージアムで開催


パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック 汐留ミュージアムは「モードとインテリアの20世紀展 - ポワレからシャネル、サンローランまで -」を2016年9月17日(土)から11月23日(水・祝)まで開催します。

 

きらめくベルベットの布地に豪華な毛皮で襟飾りが施されたコート、最高の職人の手で刺されたビーズ刺繍のケープ、チュール地をふんだんに用いてボリュームたっぷりに仕上げられたイブニングドレス、銀糸で複雑に織り込まれた薔薇モティーフが華やかなパンプス・・・。国内屈指のモードコレクションを収蔵する島根県立石見美術館の麗しいモード作品の数々を、この秋、東京で一堂に紹介いたします。

 

 

 


 

20世紀は、ファッションがめまぐるしく変化した時代でした。社会のありようがモードを変革し、また逆に衣服の形が女性のライフスタイルに直接働きかける場合もありました。そうした動向は同時代のインテリアにもみることが出来ます。本展では、ベルエポック、ジャズエイジ、世界恐慌と大戦を経てミッドセンチュリーを過ぎるまでの20世紀ファッションの流れを、同時代の主要なインテリアと共に概観します。インテリアは展示造作によって表現し、衣裳作品と同じ空間で閲覧できます。

暮らしを総合芸術の舞台と捉え、人々の生活に欠かすことの出来ない造形である、衣服と住居、その移ろいをご覧ください。


 


ポール・ポワレ
《イブニング・ドレス》1913年
島根県立石見美術館蔵

 


ルトランジェ 題不詳 1900年頃 島根県立石見美術館蔵

 

 

■展覧会のみどころ

1.ポワレ、シャネル、ディオール、バレンシアガ、サン=ローランなどの衣裳によって20世紀のファッションを概観ファッションの領域で質の高いコレクションを持つ、島根県立石見美術館。同美術館より出品されるおよそ130点(うち衣装36点)の作品にて、1900年から1960年代までのパリのオートクチュールを中心としたモードの歴史をご紹介します。

2.各時代のインテリア・スタイルの紹介エンパイア・スタイル、アール・ヌーヴォー様式、アール・デコ様式、ミッドセンチュリー・モダンなど、モードと並行してくらしを彩った装飾スタイルを展示造作によって表現します。

3.バッグや靴などの装身具に加えて、ファッション・プレート、ファッション誌、写真他多数の関連作品『レ・モード』、『フェミナ』等の各時代のファッション誌、あるいは『ガゼット・デュ・ボントン』他に収録されてモードをリードしたファッション・プレートや、リチャード・アヴェドンらによるファッション写真も展示します。

 ※出品作品は予告なしに変更になる場合があります。

 

 


アルマン・アルベール・ラトー ≪ラトーによるジャンヌ・ランヴァンの邸宅≫
『ガゼット・デュ・ボン・トン』 1924‐25年No.6 Pl.51 島根県立石見美術館蔵

 

 


第1章 1900-1919年1900年代はじめ、女性たちは19世紀末のスタイルを引継いだ重厚なドレスを着用していました。やがてレジャー文化の拡大から機能的な衣服への関心の高まりや、ポワレによるディレクトワール時代のリバイバルスタイルのドレスの提案によって、衣服は身体の自然なラインを意識させるものに変化していきます。 会場では20世紀初頭のスタイルを写真で紹介し、続く時代のポワレやフォルチュニイによるゆったりと布をまとうような衣裳などを展示。インテリアでは18世紀の歴史様式と、当時全く新しいスタイルだったアール・ヌーヴォー様式を紹介。

 

第2章 1920-1939年
1920年代に入ると、女性の身体は少年のような痩せ型が美しいと好まれました。狂騒の時代とよばれるこの時期、スパンコールや金糸を使った装飾的なドレスに、毛皮やベルベットなど華やかな素材のコートを羽織るスタイルが流行します。30年代は細身のロングドレスと、布地を多く使ったギャザーやドレープのロマンティックなドレスが人気となりました。会場ではシャネルやランヴァン、ヴィオネの衣裳が、アール・デコを演出 した空間にきらびやかに並びます。

 

第3章 1940-1959年
第二次大戦中、パリのオートクチュール・メゾンは休業や閉鎖を余儀なくされたものの、戦後1946年にはコレクションの発表が復活。オートクチュールはアメリカを市場として拡大し、50年代には活況取り戻します。1947年のデビュー以降、一貫して贅沢な素材使いと優雅なシルエットのドレスによって、時代のモードをリードしたのがディオールです。展示ではディオール、バレンシアガそしてチャールズ・ジェームズの衣裳と共に、ミッドセンチュリー・モダンのインテリアをご紹介します。


第4章 1960年代
1960年頃ロンドンの街中で登場したミニ・スカートは、1964年にクレージュによってオートクチュールに取り入れられます。この事は、大衆文化がハイ・ファッションの領域でも無視できない力を持ち若者のエネルギーが流行の潮流を左右させる時代に入ったことの象徴でした。一方で同時期、ファッションにおいて既成概念を覆す試みが次々に実施され、ビニール、金属、紙などユニークな素材のドレスが登場します。 航空機や宇宙開発が活発化した時代の、有機的な形態と近未来を感じさせる素材によるインテリアと共にご紹介します。

 

 

 

【開催概要】
名称: 「モードとインテリアの20世紀展 - ポワレからシャネル、サンローランまで -」
会場: パナソニック 汐留ミュージアム
東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4F
JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線
・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期: 2016年9月17日(土)~11月23日(水・祝)
主催: パナソニック 汐留ミュージアム、毎日新聞社
特別協力: 島根県立石見美術館
後援: フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協力: TOKYO MX
休館日: 毎週水曜日(ただし11月23日は開館)
開館時間: 午前10時より午後6時まで (ご入館は午後5時30分まで)
入館料: 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能 
担当学芸員: 宮内 真理子

 

 

島根県立石見美術館の「ファッション」コレクションについて

世界的なデザイナー・森英恵を生んだ島根県石見地方。彼の地に建つ島根県立石見美術館は、コレクションの収集の重点領域の一つとして「ファッション」を定めています。「ファッション」を想起させる服飾、絵画、版画、工芸、写真等に加えて、同県出身者を中心に、現在活躍中の優れた国内外の作家による服飾作品を収集しています。


 

 

 

http://panasonic.co.jp/es/museum/

(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2016.08.27)

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