nendo バーゼルにて家具コレクション「watercolour-collection」 発表

 

 

nendo デザインマイアミ / バーゼルにて
水彩画のような「にじみ」や「ぼかし」を表現した
家具コレクション「watercolour-collection」 発表

 

 

佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendo は2018年6月12日(火)~17日(日)まで開催の、世界最大規模のデザインギャラリーが一堂に会するデザインとアートのフェア「デザインマイアミ / バーゼル」にてFriedman Benda Gallery(NY)から、特殊な塗装で水彩画のような「にじみ」や「ぼかし」を表現した、18点からなる金属製の家具コレクション「watercolour-collection」を発表。


 
ヴィンテージ家具やオブジェをはじめ、デザイン、建築、テクノロジー、そしてアート・デザインギャラリーが集結するフェア「Design Miami」(デザインマイアミ)。そのヨーロッパ版が「デザインマイアミ/バーゼル」です。2005年にマイアミで始まり、翌年からスイスのバーゼルでも行われ、デザインをアートとして流通させる革新的なデザインフェアで世界中の選りすぐりのデザイン系ギャラリーが出展し、コレクター、キュレーター、メディアなどさまざまな人々が交流します。

 

 

| 家具コレクション「watercolour-collection」

 

水彩画のような「にじみ」や「ぼかし」を、特殊な塗装で表現した18点からなる金属製の家具コレクション。

 

金属の板を、まるでペーパークラフトのように、紙を切ったり折ったりする手つきで家具を制作。さらに、絵の具が染み込んだような表情を加えることで、「紙らしさ」を強調した家具。
 



この絵の具のような表現は、金属の表面に施したマットな白塗装と徹底的な研磨を繰り返すことで作られる下地が重要で、そこに、乾燥スピードの遅い2色の水性インクを用いて塗布されていくが、スプレーガンやエアブラシ、筆などで塗装するのではなく、金属面の上にインクを落とし、そのインクが乾燥しないうちに柔らかい「パルプ紙」を使って叩き広げる、という手法が採用されました。

 


脚などのインクが落とせない狭い箇所には、きめの細かいスポンジを使用。完成後はマットクリアで表面を保護しながら、フラットな印象に仕上げました。

 

このように、塗料の種類から道具、塗装方法などが一から見直されたことによって生まれたこの技法により、家具同士が接する箇所が溶け出しているように滲ませたり、重なり合う部分が影のように強調されていたり、積層しているものはまるで滝のように上から流れ落ちたり、水面に反射するように写っていたりと、さまざまな水の表情を反映することが可能になりました。

写真:吉田明広

 

【展示概要】
会場:「デザインマイアミ / バーゼル」
        メッセバーゼルホール1 Süd ブースG32 → map
期間:6月12日(火)~  17日(日)
デザインマイアミ / バーゼル オフィシャルウェブサイト (本国サイト)
http://basel2018.designmiami.com/


Friedman Benda Galleryウェブサイト (本国サイト)
http://www.friedmanbenda.com/

 

nendo「watercolour-collection」
http://www.nendo.jp/jp/works/watercolour-collection/

 

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http://www.nendo.jp/

 

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2  /  更新日:2018.06.07)

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