20世紀を代表する椅子のデザイン一覧 Vol.9

 

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20世紀のデザイン史は、伝統の再生や新しい発見を繰り返し、文化と日常生活の中で多様化して来た。常に変化する消費者の好み、商業的優先順位、生産技術の発展などに対応しながら空間提案・デザインを形作られた。
現代の生活に適応する多くの「20世紀の名作椅子」の代表作を年代順に辿ってみよう。

 

デザイナーが手がけた椅子は、非常にスタイリッシュで、そのデザイナーの個性が感じられる。曲面で出来た人間の体を心地よく支え、人間工学的機能に調和させた新しい家具を数多く生み出した。
ジョージ・ネルソンがディレクターを務めたハーマンミラー社は、ミッドセンチュリーの宝庫としてデザインの黄金時代と活躍の場を築いた。

 

 

 

 

 

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ココナッツを割った形のようにFRPを成型し、ウレタンフォームと一枚のレザーで覆って座面を作成。
ハーマンミラー社のデザインディレクターとして、時計・家具等の名作がある。イームズ、サーリネンらと共にミッド・センチュリーを代表する建築家・デザイナー。

 

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他作品:  「マシュマロソファ」(1956年)   /  スワッグレッググループ / プレッツェル

 

 

 

 

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友人の映画監督ビリー・ワイルダーに贈られたラウンジチェア。座り心地を追求して座高を低めに保ち後ろ側にもたらせるデザイン。レザーと厚めのクッションを二次元曲面のプライウッドで包み込んだ力強い重厚感は「一塁手のミットのように温かく包み込むような外見」といわれる。世界中の美術館にも数多く展示される「芸術品」。

 

 

 

 

 

 

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蝶が羽ばたいたような同じ形の2枚の成形合板を真鍮金具でジョイントしたシンプルな構造で、神社の鳥居や“天”という漢字を連想させるフォルムは日本をイメージする。成型合板で柔らかい曲線を作り出すことができたのは、天童木工の高度な技術である。
ルーブル美術館やニューヨーク近代美術館の永久コレクション。

 

 

 

 

 

他作品:  象脚スツール  /  シェルチェア / 象脚スツール / フリーフォームソファ

 

 

 

 

 

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カラフルなクッションはPOPな見た目で注目を集めた、この時代を表すような斬新なデザイン。生産コストが高くて中止していたが、時代を超えたアイディアは復活した。


他作品:「マシュマロソファ」(1956年) ・プレッツェル ・スワッグドレッググループ ・ココナッツチェア

 

 

 

 

 

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名前の通り花のような優美な椅子。当時最新技術だったFRPを使い、「ペデスタル」と呼ばれる世界初の一本脚を持つ椅子で、ベースはアルミダイキャスト製。シェル構造に成型している生産工程の少ない、軽快で優雅な回転椅子。
チューリップチェア(肘掛けなし)と肘掛け付きモデルがある
フィンランドで生まれ、12歳に家族でアメリカへ移住。建築家、家具デザイナー。
 

 

 

 

 

他作品:チューリップアームチェア / チューリップチェア / オーガニックチェア / ウームチェア

 

 

 

 

 

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アルミナム・オフィスチェアシリーズとして、オフィスチェアの原点といわれるデスクチェア。ローバックのものもあり、機能的で快適なデスクワークを実現するため、重量を軽減するアルミニウムを使い、安定性を向上させるため5本足のデザインを取り入れた。ミラー邸を設計したエーロ・サーリネンとアレキサンダー・ジラードから、屋外用チェアの依頼から始まった、アルミダイキャストの大量生産技術が開発されて実現した製品。

 

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他作品:「アルミナム エグゼクティブ」/「アルミナム ラウンジチェア」/ マネージメントチェア / DSS / DCW /「オーガニックアームチェア」

 

 

(文:小竹 みちえ  /  更新日:2016.11.23)

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