北鎌倉老舗カフェ「侘助」庭を作り改装開店


 

鎌倉老舗カフェに世界の植物を集めた庭と
小津安次郎ゆかりのテーブルを設け完成



北鎌倉駅前で創業40年、地元のサロンとしても親しまれている喫茶「侘助」が30年ぶりの改装。日本の石を積み、世界の植物を集めた和洋混合の庭は鎌倉の庭師「植徳」によるもの。この改装を記念して故・小津安二郎監督の北鎌倉別邸から譲り受けた古材を用いたテーブルも贈られました。30年ぶりとなる改装に合わせ、南半球の植物と日本産の天然石をふんだんに取り入れた庭を新しく作りました。

 

 



北鎌倉駅で40年以上営業を続ける老舗の喫茶店「侘助」。開店はおよそ午後日差しが柔らかくなってから、閉店時間は適当と気ままながら、界隈では深夜まで空いている唯一の店。文士、作家、編集者、アーチスト、職人達が集まり杯を傾ける鎌倉のサロンとしての一面も果たしています。

一部老朽の激しい建物の修復に伴い3代目店主・菅村陸郎氏は奥の座敷と壁を撤去。先代店主達の手仕事を引き継ぐ意匠のまま客席を拡張、奥をガラス戸として庭の造営を決めました。




 

植徳では今回の依頼にあたり「侘助」の持つ歴史と多様性をテーマに、洋の東西を問わず様々な石と植物を用いながら、店内から一幅の絵として眺められる庭の設計に努めました。

敷石に廃材として出た鎌倉石、積み石に美濃石、小屋の壁面に根府川石を使用。植栽についてはメキシコからサボテンやラン、オーストラリアからプロテアなど、そしてアメリカから珍しい枝垂れのラクウショウを植えています。

 

 

新しい客席と小津安二郎ゆかりのテーブル

また新設された客席には北鎌倉にゆかりの深い故・小津安二郎監督の別邸から譲り受けた古材を利用したテーブルが2台置かれました。
 

 

喫茶 侘助
神奈川県鎌倉市山ノ内1342-2 → map
0467-22-9508
 

 

植徳
神奈川県鎌倉市山ノ内599
0467-44-5939
http://www.uetoku.com
 

 

(文:インテリア情報サイト編集部-6  /  更新日:2016.06.03)

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