「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」東京国立近代美術館にて開催


アンリ・マティス《待つ》 1921-22年 油彩・キャンバス 61×50cm愛知県美術館

 

 


58作家による名作110点余が一挙集結!
マティス、クレー、デュシャン、リヒター、
ティルマンスからル・コルビュジエ、カーンまで

窓展:窓をめぐるアートと建築の旅
東京国立近代美術館1階企画展ギャラリーにて開催

 

 


一般財団法人窓研究所、東京国立近代美術館は、2019年11月1日(金)~2020年2月2日(日)まで、東京国立近代美術館にて「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」を開催します。

本展は、窓研究所が主宰する「窓学」の 10年を超える研究蓄積に基づき、窓学総合監修・五十嵐太郎による学術協力と東京国立近代美術館のキュレーションによって実現する、窓に焦点を当てた展覧会です。国内外の芸術・建築作品を軸に、アンリ・マティスやパウル・クレーの絵画から、マルセル・デュシャン、ゲルハルト・リヒター、ヴォルフガング・ティルマンスの現代美術、ル・コルビュジエやルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなど建築家が描いた貴重な窓のドローイングまで、110点余の作品を展示します。
 

「窓」をテーマにジャンルを横断する、日本初の試みとなる本展では、世代年代を超え、建築からアートまで豊かで奥深い「窓」の魅力を多彩に伝えます。

 

東京国立近代美術館での会期終了後、本展は 2020年7月11日(土)から 9月27日(日)まで丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県)へ巡回します。

 


本展のみどころ

-アンリ・マティスやパウル・クレー、マルセル・デュシャンなど 20 世紀の巨匠から、ゲルハルト・リヒターやヴォルフガング・ティルマンスなど現代美術の巨匠までが勢ぞろい。

-8枚の大型ガラスがあなたの姿をさまざまに映し出す。ドイツの巨匠、ゲルハルト・リヒターの超重量級立体作品《8枚のガラス板》( 2012年)は必見。

-窓を切り口に建築とアートの歴史をたどる全長 12メートルの年表を展示。(制作:東北大学五十嵐太郎研究室)

-ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなどの建築家が描いた貴重な窓のドローイングをご紹介。

-「窓研プロジェクト」として、東京国立近代美術館前庭に建築家、藤本壮介の《窓に住む家/窓のない家》が出現します。

 


ローマン・シグネール《ウィンドウ・シャッター》
2012 年 木造構造物
3台の扇風機 280×280×240cm 個人蔵
© Roman Signer Photo: Michael Bodenmann

 

 


本展詳細

「窓学」は、窓をアカデミックに探究する学際的な取り組みとして、2007年に開始し、これまでに国内外の有識者・専門家らが参画。建築から科学、芸術、文芸など、50を超えるテーマで研究を蓄積してきました。本展では、その窓学の視点から、国内外の芸術作品および建築資料、110点余に焦点を当て展示します。写真や映像技術が普及していなかった時代の、くらしや窓を知るための有効な記録でもある絵画。芸術における建築的な想像力を秘める近現代美術。そして、世界の名建築家による知られざる窓の貴重資料等を通して、窓や建築の新たな可能性を探るとともに、「窓学」ならではのアートの楽しみ方をご提案します。


美術の分野では、絵画を「開いた窓」と捉えたルネサンスの建築家、アルベルティの言葉に代表されるように、窓は一定のフレームに従って身のまわりの風景を切り取り、新たな世界をわたしたちに見せてくれるものとして、長く絵画と深い関係にあると考えられてきました。そのため現代にいたるまで、窓を主題とした絵画作品は枚挙に暇のないほど制作されています。同じ関心は、19世紀に登場した写真や映像、1960年代に登場したパフォーマンスやインスタレーションといったメディアにも引き継がれ、今日にいたります。

建築の分野では、採光、換気、遮蔽性といった機能を満たす技術の進展が、窓の役割や位置づけ、デザインの進化を促してきました。また窓は都市におけるコミュニティの形成にも深く関わっています。

 

 

| 展覧会構成

14の章に、絵画に描かれた窓、室内・屋外の接点としての窓、窓をめぐる建築とアートの歴史などのテーマでさまざまな作品が並びます。絵画、写真、版画、映像、インスタレーション、建築などのジャンルを超えて58作家、110点余をご紹介します。さらに、窓研究所による特別冊子等を通して、窓学の研究成果を凝縮してご紹介。奥深き“窓”の魅力をあますところなくお伝えします。(会場構成:西澤徹夫建築設計事務所)

 

1.窓の世界
バスター・キートンの名作映画《キートンの蒸気船》からスタート。窓の世界へとみなさんをいざなうイントロダクションです。


2.窓からながめる建築とアート
東北大学五十嵐太郎研究室が、時代や洋の東西を問わず窓と建築とアートの歴史をたどる全長12メートルの年表を制作。ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなどの建築家による窓のドローイングや貴重書もあわせて展示します。
 

3.窓の20世紀美術Ⅰ
アンリ・マティス、パウル・クレー、岸田劉生など 20世紀絵画おなじみの巨匠が描く窓をご紹介します。あっ、これも窓だったのか!という驚きの一枚も。


アンリ・マティス 《待つ》 1921-22年
油彩・キャンバス 61×50cm 愛知県美術館

 


ピエール・ボナール
《静物、開いた窓、トルーヴィル》
1934年頃 油彩・キャンバス98×60 ㎝
アサヒビール大山崎山荘美術館

 


パウル・クレー
《花ひらく木をめぐる抽象》
1925年 油彩・厚紙 39.3×39.1cm
東京国立近代美術館

 

 


4.窓の 20世紀美術Ⅱ
四角を用いた抽象絵画のイメージ源は窓?難しそうな抽象絵画を「こころの窓を開くもの」と捉えることで、鑑賞がぐっと楽しくなります。マーク・ロスコ、ロイ・リキテンシュタイン他。
 

5.窓からのぞく人Ⅰ
外の世界はこわいもの。でも窓から外をのぞいてみずにはいられない。林田嶺一、ジェームズ・キャッスルなどの緊張感に満ちた作品をご紹介します。


6.窓の内、窓の外:奈良原一高〈王国〉
日本を代表する写真家、奈良原一高の名を一躍高めた初期の作品。男子修道院と女子刑務所、閉ざされた場所で暮らす人々と窓の姿を追います。


7.世界の窓:ようこそ西京に .西京入国管理局
歌ったり踊ったり笑ったりしないと前に進めない入国管理所 !?架空の国の入管で、世界に開かれた窓について考えます。
 

8.窓からのぞく人 Ⅱ:ユゼフ・ロバコフスキ
ポーランドを代表する映像作家。 22年にわたり自宅の高層アパートの窓から中庭を実況中継したユーモラスな作品をご紹介。


9.窓からのぞく人 Ⅲ:タデウシュ・カントル
戦後を代表するポーランドの演劇人。その原風景となるふるさとの小学校の教室をかたどった大型インスタレーションを日本初公開。


10.窓はスクリーン
現代において、絵画の代わりに遠い世界の光景を室内まで運んできてくれるのは、テレビやPCといったスクリーンです。ロバート・ラウシェンバーグ、ナム・ジュン・パイク、久保田成子などの作品でクールな電子の窓をご紹介。


ナム・ジュン・パイクとジョン・ゴドフリー
《グローバル・グルーヴ》
1973年 ヴィデオ 28分30秒
東京国立近代美術館
© Electronic Arts Intermix(EAI), New York



11.窓の運動学
空気や光を入れたり、湿気や暑さ、寒さを追い出したり。窓には私たちの生活に欠かせない機能があります。でもその機能を取り払って、ただ開いたり閉まったりするものとして窓を捉え直してみたら?ひたすら動く窓が、なんだか愛しい生き物のように思えてきます。スイスの大御所、ローマン・シグネールやアート・ユニット、THE PLAYの破天荒なプロジェクトをご紹介。

 
12.窓の光
自室を丸ごとピンホール・カメラに変えた青年、山中信夫。山中に対するオマージュ作品〈Came ra Obscura-Thirty six views ofmount fuji〉より、新作を含め展示予定のホンマタカシ。世代の異なる二人のアーティストの作品をご紹介します。

 
13.窓は希望
8枚の大型ガラスがあなたの姿をさまざまに映し出す、ドイツの巨匠ゲルハルト・リヒターの超重量級立体作品。圧巻です。

 
14.窓研プロジェクト藤本壮介《窓に住む家/窓のない家》
東京国立近代美術館前庭に建築家、藤本壮介の《窓に住む家/窓のない家》が出現します。高さ約 7m、藤本の代表作の一つ、《Hous eN》(2008)の大型コンセプトモデルです。

 

 

 



| 関連イベント

夜間開館(毎週金、土曜は夜 20時まで開館)を中心に、本展担当キュレーターによるギャラリートークを開催します。 ※詳しいスケジュールは随時、東京国立近代美術館公式サイトで公開いたします。
https://www.momat.go.jp/
 

 

「窓学」とは?

「窓学」は、2007年に発足された窓に特化した学際的な研究活動です。総合監修に建築史家・建築批評家の東北大学・五十嵐太郎を迎え、現在に至るまで、国内外の大学・有識者との協働により、その研究成果を蓄積してきました。この 13年間で、計 17の大学および研究機関、のべ 56名の研究者、建築家、アーティストに、分野の垣根を超えてご参加いただき、50を超える窓の多様なテーマについて研究を実施してまいりました。窓学の成果は、国内外での出版、展覧会や研究会の開催などを通して社会に広く発信されています。主な主催事業に、2014年「"WINDOWSCAPE"展」ミラノサローネ国際家具見本市(アトリエ・ワン共同出展、ミラノ)、2014年「窓学“WINDOWSCAPE”展~窓の研究プロセスからミラノサローネまで~」東京ミッドタウン・デザインハブ(東京)、2017年窓学10周年記念エキシビジョン「窓学展―窓から見える世界―」スパイラルガーデン(東京)、2017年10周年記念シンポジウム「窓学国際会議―窓は文明であり、文化である―」スパイラルホール(東京)など。

 

 

【開催概要】
[日]窓展:窓をめぐるアートと建築の旅
[英] The Window: A Journey of Art and Architecture Through Windows

会期:2019年 11月1日[金]-2020年2月2日[日]
開館時間:10:00-17:00金曜・土曜は 20:00まで(入館は閉館 30分前まで)
休館日:月曜日(ただし 11月4日、1月13日は開館)、11月5日[火]
           年末年始(12月28日[土]-2020年1月1日[水・祝])、1月14日[火]
主催:東京国立近代美術館、一般財団法人窓研究所
共催:東京新聞、助成スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団、
        アダム・ミツキェヴィッチ・インスティテュート /culture.pl/jp
後援:在日スイス大使館、ポーランド広報文化センター
学術協力:五十嵐太郎(東北大学教授/建築史・建築批評家/「窓学」総合監修)
会場:東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリー
       〒102-8322東京都千代田区北の丸公園 3-1 → map
アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分

観覧料
一般 1,200(900)円、大学生 700(500)円
※高校生以下および 18歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
※()内は 20名以上の団体料金。いずれも消費税込
※無料観覧日:11月3日 [日・祝]文化の日
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://www.momat.go.jp/

巡回丸亀市猪熊弦一郎現代美術館:2020年7月11日[土]-9月27日[日]

 

 

一般財団法人窓研究所について
窓研究所は、「窓は文明であり、文化である」の思想のもと、建築文化の発展に寄与するべく、窓や建築に関する多角的な知見の収集・発信に取り組み、研究や文化事業等の助成・開催をおこなう財団法人です。これまでに窓研究所では、独自に実施する研究活動に留まらず、国内外の研究機関、美術館、民間機関等との連携を行うことにより、建築、文化、芸術など、多彩な分野における国際的な取り組みを展開してまいりました。そうした活動の一例として、「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」のほかにも、直近では窓研究所は 2020年春の外務省・戦略的対外発信拠点・ジャパンハウス(ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロを巡回)における建築展の開催、カナダ建築センター(モントリオール)との共同出版など、本美術展のほかにも、ジャンルに捉われないさまざまなプロジェクトを展開してまいります。今後とも窓研究所の多彩な活動にご期待ください。

(窓研究所公式サイト)
ホームページ https://madoken.jp/

 

 

<会場風景>

2019.10.31 インテリア情報サイト編集部 撮影

 

 

(文:PR-M_PR制作部-1  /  更新日:2019.11.02)

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