エマニュエル・ムホーのブルガリ「セルペンティ」75周年を祝う新作インスタレーション

 

 

エマニュエル・ムホーが手掛けた
BVLGARI(ブルガリ)の
ブランドアイコンである「セルペンティ」75周年を祝う
新作インスタレーション

 

 

 

デザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家/アーティスト/デザイナーのエマニュエル・ムホー氏から、最新のお知らせが届きましたので紹介します。

「Bonjour ! BVLGARI(ブルガリ)のブランドアイコンである「セルペンティ」75周年を祝う新作インスタレーションを手掛けました。100 colorsインスタレーションシリーズの第50作目です!「無限の色」というコンセプトの基に、色が永遠に続くかのような無限の世界に来場者を誘いました。347,100個のローマ数字で構成され、没入感のあるエモーショナルな空間が多くの来場者を楽しませました。」2023年12月21日 エマニュエル・ムホー

 


100 colors no.50 "SERPENTI"
ブルガリ セルペンティ 75周年「時を超えて紡がれる無限のストーリー展」
2023年、東京 

  

ブルガリのブランドアイコンである「セルペンティ」が誕生してから75周年を迎える2023年、ブルガリはその記念すべき年を祝し、世界各国で現代アーティストとのクリエイティブコラボレーションのシリーズを立ち上げた。東京シリーズでは3人のクリエイターが選ばれ、その1人としてエマニュエルの作品が展示される。100 colorsインスタレーションシリーズの50作品目となる今回のインスタレーションでは、色が無限に続くような没入感のある空間となっている。

本作品は、永遠を象徴する「セルペンティ」の魅力からインスピレーションを受けて生み出した「無限の色」というコンセプトを体感できるインスタレーションとなっている。 細く果てしなく続く道を進むと、 色がどこまでも続いていくような感覚になる無限の世界へ人々を誘い、エモーションを刺激する空間になっている。

 

細い道に一歩足を踏み入れると、1から100までのローマ数字で表された「無限の色」が現れる。ローマ数字は、ブランドのルーツであるローマに敬意を込めて選ばれた特別なモチーフである。インスタレーションは、100層の大きな透明アクリルパネルに記された100色の347,100個のローマ数字で構成され、アクリルパネルは約16mの奥行きまで規則的に並んでいる。全てのアクリルパネルの中央には開口があり、来場者がインスタレーションの中を歩けるようになっている。

 

一番手前の層にはローマ数字の「1」が記され、道を進むにつれてローマ数字は増え続ける。ローマ数字はたった5つのシンプルな記号(I,V,X,L,C)を3次元のグリッド上に重なり合わせることで、数字が無限に増えていく効果を生み出す。そして100色のグラデーションも数字と共に変化していく。

 

無限の色の旅。歩くたびに作品の表情が変わり、無限に変容する複雑な魅力が生まれる。色が無限に続くように、ブルガリの未来も続いていくよう願いを込めている。

※100 colors no.50 "SERPENTI" は100 colorsインスタレーションシリーズの第50作目である。

BULGARI Serpenti Factory Tokyo: A World of Endless Color:
 In Conversation With Emmanuelle Moureaux
 

 

 

100 colorsシリーズについて

2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
美術館のみならず、公園、教会、駅、図書館、病院など、様々なパブリックスペースで展開している。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。

100 colorsシリーズの詳細はこちら:
https://www.emmanuelle.jp/100colors

 

 

東京在住フランス人建築家/アーティスト/デザイナー エマニュエル・ムホー氏の作品記事をみる>>>>

 

エマニュエル・ムホー PROFILE
フランス生まれ。建築家/アーティスト/デザイナー。1996年より東京在住。東京の“色”と街並が成す複雑な“レイヤー”と、日本の伝統的な“仕切り”から着想を得て、色で空間を仕切る「色切/shikiri」コンセプトを編み出す。色を大胆に取り入れた建築、空間デザイン、アートなど多様な作品を創造し続けている。代表作に巣鴨信用金庫の建築設計、100 colors シリーズ、UNIQLO や ISSEY MIYAKEのアートインスタレーション、国立新美術館での「数字の森」などがある。
東北芸術工科大学教授。日本建築家協会(JIA)正会員、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員
https://www.emmanuelle.jp/all

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2023.12.26)

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