エマニュエル・ムホー ロンドンにて、新作インスタレーションSlices of Timeを発表

 

 

エマニュエル・ムホー
ロンドンにて、新作インスタレーションSlices of Timeを発表

 

 

デザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家・デザイナー エマニュエル・ムホー氏から、最新のお知らせが届きましたので紹介します。


 

「Bonjour. 2月5日ロンドンにて、新作インスタレーションSlices of Timeを発表しました。当時ロンドンはまだコロナウィルスの影響はなく、オープン初日から寒空の下多くの方々にご来場いただき、3月18日にギャラリーが一時閉館するまで、たくさんの反響をいただきました。現在はロックダウンによりご覧いただくことはできませんが、作品はギャラリーの中に今も存在しています。とても複雑な気持ちです。正直、今告知するべきか悩みましたが、閉じられている『時の断片』の持つ意味、その姿をみなさまに見ていただきたく、配信いたしました。Stay at home. みなさまの無事を祈ります。」エマ

 

--------------------------------------------------------------------------------

Slices of Time / NOW Gallery (London)

--------------------------------------------------------------------------------


Slices of Time

ロンドンのグリニッジ天文台にほど近いNOW Galleryにて、100 colorsシリーズ32作目のインスタレーション「Slices of Time」を発表した。本作品は、グリニッジの本初子午線が世界の時間の基準であることや、ギャラリーの名称「NOW=現在」からインスピレーションを受け、「過去」、「現在」、「未来」を、120層の「時間の断片=Slices of Time」として表現している。

 

これらの層を描いているのは、規則正しく3次元のグリッド上に整列させた168,000ピースの小さな数字。1層に1西暦を描き、120層を通して、未来の100年(2020~2119)と過去の20年(2000~2019)を可視化している。未来の100年分の西暦はそれぞれ異なる色となっており、100年100色100層であるのに対して、過去は白で表現している。

 

 

作品を真正面に臨むと、まるでギャラリー内に浮かぶ地球のように見え、奥へ進むと、過去と未来の間には文字通りスライスされた「現在=NOW」の空間が存在している。

 

また、来訪者がそれぞれの大切な日付を考えるきっかけとなるインタラクティブ要素も用意された。白い丸い紙にカラフルなペンで思い思いの大切な日付とその理由を書き、ギャラリーのウィンドウの時間軸に貼ることで、作品に参加することができる。

 


Jemima Burrill (NOW Galleryキュレーター)より:
“ムホー氏の作品の繊細なディテールや熟考された秩序は、今日私たちが直面している政治的混乱からの完璧な束の間の休息のようでした。この展覧会は、すべての人々に、色と形のシンプルさと複雑さを楽しむ時を与えることとなるでしょう。両方の要素が相まって驚きと調和をもたらし、カラフルな順序の中で大切な日付を考える時をつくります。瞑想的な瞬間です。”


Photos: Charles Emerson


【開催概要】
会期:2020年2月5日~4月19日(※COVID-19の影響により現在閉館中)、
会場:The Gateway Pavilions, Peninsula Square, Greenwich Peninsula, London (UK)
 

 

 

 


NEWS
立川にオープンするウェルビーイングタウン「GREEN SPRINGS」にて、自身初のパブリックアート作品「mirai」を発表します!

"mirai"
2020年4月10日~
GREEN SPRINGS (グリーンスプリングス)
TACHIKAWA STAGE GARDEN エントランス前広場
東京都立川市
https://greensprings.jp/

 

 

東京在住フランス人建築家・デザイナーエマニュエル・ムホー氏の作品記事をみる>>>>

 


エマニュエル・ムホー PROFILE

東京在住フランス人建築家・デザイナー。emmanuelle moureaux architecture + design主宰。東京の"色"と街並が成す複雑な"レイヤー"と、日本の伝統的な"仕切り"から着想を得て色で空間を仕切る「色切/shikiri」コンセプトを編み出す。色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱うテクニックと大胆な色使いで、建築、空間デザイン、アートまで幅広く手掛ける。東北芸術工科大学准教授、日本建築家協会(JIA)正会員、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員


www.emmanuelle.jp 

 

 

VAIO STORE

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2020.04.09)

この記事へのメンバーの評価

  
  • まだコメントがありません。

バックナンバー

Knowledge and Skill

Group Site

ページトップへ