インテリアの知識  建築様式からみる家具の歴史Vol.7 ~近代3~


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インテリアの知識 家具編Vo.7 建築様式からみる家具の歴史

 

デザインが歩んだ歴史は、社会、文化、政治などの時代背景により、様々な建築の外観や表現上の共通点から、建築様式として時代の流れをみることができる。今回は1930年代に入り、近代建築運動はヨーロッパを始め世界中に普及した「建築様式から見る家具の歴史」を辿ってみよう。


〈西洋インテリアの歴史7 ~近代3~〉
近代建築運動は、バウハウスで活躍した建築家達がアメリカに移住し、経済的に豊かな市場にて、高度な工業技術と資本力により、機能主義・工業スタイルの超高層建築物や、一方では個性的で表現力豊かな建築を生み出した。
第二次世界大戦後の家具やインテリアデザインは、北欧・アメリカ・イタリアおよび西ドイツに代表される。


■北欧
従来の伝統的クラフト(手工芸)を重視するマイスター(職人)制度を活かしたモダンデザインは、北欧の人々の国民性と生活が作り上げたものである。優れたデザイナーをバックアップしたブランドや職人、硬質発泡樹脂や合成樹脂などの新素材を使った椅子の量産を行い、家具の歴史は塗り替えられていった。

家具・インテリア製品は、積層曲げ加工技術によって軽快で曲線的な木製家具として、機能性が高く美しい日用品を生み出した。アルヴァ・アアルト、グルーノ・マッソン、アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユールらの建築デザイナーによって、名作椅子は次々と生み出された。

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■アメリカ

バウハウスのマイスター(教授)達は、アメリカに渡り、アルミニウム、プラスチック、合板などの工業材料技術をもちいて椅子を量産化した。機能的で均一な性質の加工しやすい金属やプライウッド加工技術を活かして、工業デザイナーのレイ&チャールズ・イームズ、ジョージ・ネルソンらが、新しい家具の形態を生み出した。「ミッドセンチュリーデザイン」と呼ばれる機能性と実用性で美しいフォルムの家具を製作会社との連携で量産化した。
また、エーロ・サーリネン、ハリー・ベルトイアなどによって、グラスファイバーの一体成形による背座一体の椅子やFRP成形の背座とアルミダイキャストのポップな椅子が作られた。
 

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■イタリア

名作家具を扱うメーカーがデザイナーに家具をデザインしてもらい、個性的な家具やスタイリッシュな椅子が生まれた。イタリアモダンデザインの巨匠ジオ・ポンティ、アキーレ・カステリオーニなど、工業デザイナーや建築家に家具を依頼し、伝統技術は家具販売会社から商品化された。
芸術的な椅子や自由奔放な発想、伝統的な手工芸を取り入れたり、発泡ウレタンだけでできた椅子など、ユニークな形態で造形的な家具が次々と作られた。

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■西ドイツ(ヨーロッパ)

オフィス家具を中心に耐久性、スタッキング可能な軽量化、屋外で快適に使用可能な椅子の制作がヨーロッパ各地で行われた。ルックハルト兄弟設計のビルは、オフィス使用の家具もデザインされ、ゲルト・ランゲは低コスト・大量生産に合った椅子が作られた。

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古代から現代へ「建築様式から見る家具の歴史」を辿ってみると、人々の生活や社会を伺い知ることができる。

 

 

 

 

 

 

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(文:小竹 みちえ  /  更新日:2016.02.25)

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