人とモノと心に「沿う」デザインをテーマに活動する「Studio-Y2」

 

Studio-Y2

 

2014年11月26日(水) ~ 28日(金)の3日間、東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」インテリア・デザイン市場のための国際見本市「IFFT/インテリ アライフスタイル リビング」が東京ビッグサイトで開催されました。

インテリア情報サイトではそこで発表された新人デザイナーの気になる作品を紹介しています。

今回は、TALENTSブースで、ラウンジチェア、信楽陶器を使ったテーブル、ライト、指物技術を使用したアイテム数点を発表した「Studio-Y2」です。

 


 

Kabin Lounge chair



花が植えられることで初めてプロダクトとして成立するプランターのように、
人が椅子に座ることでプロポーションが成立する椅子。
シェルは底面に向かうにつれて末広がりになっており、壺のようなシルエットとなっている。
バックビューのシェルの丸みの美しさを最大限に引き出すために、3本脚にした。
 

脚:スチールφ 27、粉体塗装
シェル:FRP、布張り
サイズ:W722 × D592 × H670(mm)

Photos:Takashi Tonehira

 

 

Kohan low Table



滋賀県の信楽で開発された信楽透光陶器を天板に使用したローテーブル。
滋賀県にある丸滋製陶株式会社にて製作された透光陶器は高い耐久性も特徴として持ち合わせており、
そこに信楽焼きの最大の特徴である大型陶器を作るノウハウを併せた天板となった。
施した釉薬は見る角度で滑らかな陰影を落とし、湖の揺らめきのような表情を見せる。
 

素材:
  脚:スチールφ 14mm、粉体塗装
  天板:信楽透光陶器(窯元:丸滋製陶)
サイズ:W560 × H320mm

Photos:Takashi Tonehira

 

 

Edaha Floor Light



滋賀県の信楽で開発された信楽透光陶器の透過性を利用したフロアライト。
滋賀県にある丸滋製陶株式会社にて一点一点手捻りで成形された鉢は、
光を透過させるとなんとも言えない絶妙な濃淡の光を放つ。
上部にはもう一つの鉢があり、草花を植えたり小物入れ等にも使用可能。
またスタンドを取り外して単体としての使用も可能。
 

素材:
  脚:スチールφ 14mm、粉体塗装
  本体:信楽透光陶器(窯元:丸滋製陶)
サイズ:W300 × H720/1300mm

Photos:Takashi Tonehira

 

 

Sashimono


日本の伝統技術の一つである指物を使用したキッチンアイテムシリーズ。
接着剤や金具を一切使用しない接合のため、その精度に職人の技量が現れる。

素材:ナラ、桜 オイルフィニッシュ
アイテム:パスタケース、塩胡椒ケース、シュガーケース

Photos:Ittoku Kawasaki

 

 

デザイナープロフィール

山口幸宏山口幸宏(Yukihiro Yamaguchi)
家具、プロダクトデザイナー

1983年、東京都出身。
2007年、東京造形大学インダストリアルデザイン学科修了。
同年、プラス株式会社ファニチャーカンパニーにてオフィス家具の開発に従事。
2012年、inoda+sveje(イタリア)、2013年、Kensaku Oshiro(ロンドン)にてインターンの後帰国し2014年デザイン事務所 [Studio-Y2] 主宰。
IFDA 国際家具デザインコンペティション旭川メープルリーフ賞、SFIDA デザインコンペ準グランプリ等。

http://www.design-y2.com/
 

 

(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2014.12.23)

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