建築・インテリア法律規制の基礎知識VOL.6「内装制限」

内装制限

建築の知識はインテリアプランニングをする上でも大切なもの。ここでは、インテリアプランニングをするうえで必要な建築の法律規制知識を身につけます。

第6回目は「内装制限」です。

 

 

 

内装制限

内装制限とは、室内の壁と天井を不燃化とする、建築基準法にて、建物の構造、規模によって定められた規制の事。尚、一般の戸建住宅では、台所など火を使う部分で、最上階にある場合以外は、壁と天井を不燃、または準不燃材の仕上材にしなければなりません。

内装制限の対象となる建物、規模等については、建築基準法施行令第128条の4に規定されています。

<内装制限の目的>

火災発生の初期段階では火種状態では余り危険ではありませんが、火災発生からある程度の時間が経過すると室内の温度が上昇し可燃性の材料から気化ガスが大量に発生し、このガスに炎が一気に燃え移りフラッシュオーバー(FO)という現象を起こし一気に燃え盛ります。

内装制限の第一の目的は、このFOの発生の遅延です。天井や壁を不燃材にする事によってFOが発生する時間を遅らせる事にあります。特に天井を不燃にするとその効果が大きくなります。FOが発生すると一酸化炭素や煙の発生量が急激に増加し、室内温度も急上昇し、室内からの煙と熱気流が建物内に流れ出すので、避難上も大変危険になり、延焼の拡大危険も急増します。

第二の目的が延焼速度の遅延です。壁や天井の仕上げが不燃性のものであれば延焼拡大の速度を遅らせる事ができます。

第三の目的は着火防止です。

 

制限を受ける対象は1の通りです。

内装制限

 

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2013.04.25)

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