【フォト・レポート】E&Y Exhibition「Thirty-six views」

 

E&Y Exhibition「Thirty-six views」会期スタート

会場:アクシスギャラリー【六本木】
 4月15日(金)〜 4月24日(日)
 
  
 

 

東京 六本木のアクシスギャラリーにて4月15日(金)〜 4月24日(日)の期間 開催中のファニチャーレーベル E&Y による展覧会「Thirty-six views」の会場の様子と展示作品の感想を紹介していきます。

 

E&Yは、東京を拠点に1985年に設立した、家具やオブジェクトの編集と開発、製作及び販売を行うファニチャーレーベルです。そのデザインリソースは、日々進化してゆく世界中のデザイナーからによるもので、ミラノやロンドン、東京などの国内外で新作を発表し、コレクションは50作品以上になります。デザイナーやアーティスト、建築家と共に、プロジェクトの為のアーティスト作品やオリジナルプロダクトの開発も行っていて、このような展覧会を開催してデザイナーやアーティスト発掘、支援をしています。

本展では、7名のデザイナーによる、ファニチャーライン4作品、限定生産であるエディションライン4作品、合計8作品を発表しました。
 

GINKGO


スイス系フランス人デザイナージュリ・リショズ氏の作品で、開いていた本に落ちた葉からのロマンチックな出会いで生まれた、イチョウの形をした小さなウォールフックです。日本の伝統的な鋳物で作られたもので、何を引っ掛けるかを創造するだけでも楽しくなりますが、そのままを想い想いにオブジェとして飾るのいいフックです。


 

INTERACTION BLANKET


送信されたデータ情報を元に糸を織るデジタル織り機で作られた、商業施設など空間プロジェクトを手掛ける日本人デザイナー中村 圭佑氏の作品であるブランケット。日本語の文章をデジタルとアナログの境界線にバグを誘発させて出来上がった柄とのことです。詳しくは会場のモニターで確認ください。なるほどと思わせるものです。

 

SKETCH VASE

溶けたガラスがハサミで切れることに驚き、いくつかの花器をスケッチして、実際にカットする熟練ガラス職人との協働から生まれた「SKETCH VASE」をデザインしたのは現在フィンランド在住で世界中で活躍のアメリカ人デザイナージュリ・トルパネン氏。計画外のねじれや歪みが魅力的なフラワーベースです。

 

 

ESKER


福岡と東京を拠点に空間設計から家具プロダクトまでを手掛ける二俣公一氏の作品は、一見シンプルな形状・構造に見せかけて、ラインや面構造を微妙にカーブさせてみごとなスタッキングチェアを作り上げています。座り心地を試せなかったのが残念です。

 

 

STOP MAKING SENSE


「見方を変えることで、今までの世界が違って見える」という発想で作られた延長コードをデザインしたのは建築家の元木大輔氏。10年後には配線コードはなくなるのではといわれている近未来への製品で、そのころは延長コードはコードの役目を終えて飾るためのオブジェになっているのかもと創造させる作品です。

 

 

THE AMBIENT MACHINE

スイッチを切り替えることでその日の気分にあったBGMを作り出すことができる装置「The Ambient Machine」を作ったのは世界中の展示会でサウンドアート作品とインスタレーションを発表しているスズキ ユウリ氏。会場で音が作り出す贅沢な体験をお楽しみください。

 

 

No8


数理的なフォルムを持つ、植栽をセットする装置としてのオブジェクト「No8」をデザインしたのは二俣 公一氏。全体のバランスが計算された、まさに数理的なフォルムです。影になる部分の美しさは絶品でした。

 

 

 

INTERACTIION_CHAIR


中村 圭佑氏と空間デザイナーの熊谷 晃希氏よってデザインされたこのチェアは、説明を聞くまでどのように作られたんだろうと興味津々な形状です。もちろん太い丸太の削りだしではなく、木工家具ならではの製造工程を正確に把握できていなければ生み出せない構造です。詳細は会場のモニターで確認してください。

 

開催にあわせて、新たな美しいカタログも発表されています。

E&Yのいままでの既存作品から本展で発表された新作までが集録されており、各作品に対になるビジュアルを油絵や水彩で作品の要素を抽出し描かれています。コレクションを「作品」と呼ぶ意味がよくわかる、カタログというよりアート本と呼ぶにふさわしい美しいコレクションカタログです。
※カタログは会場でご覧いただけます。


レーベルとして活動しているE&Y のメッセージと姿勢が伝わる展示会で、プロトタイプではなく市場に送るものとして、完成された冒険心や遊び心のある製品で見ごたえがあるものばかりでした。

アート作品の家具・プロダクトにご興味のある方は是非足をお運びください。
 
 

【開催概要】
[ タイトル ] Thirty-six views( 日本語表記:サーティーシックスビューズ )
[ 会 期 ] 2022年 4月15日(金)~ 24日(日) 
[ 時 間 ] 11:00〜19:00(最終日 ~ 18:00)
[ 会 場 ] AXIS Gallery / 106-0032 東京都港区六本木5 丁目17-1-4F ⇒ map

 [ 参加デザイナー・アーティスト ]
■ファニチャーコレクションライン
 ジュリ・リショズ
 ジュリ・トルバネン 
  中村圭佑
  二俣公一
■エディションコレクションライン 
  元木大輔
  中村圭佑・熊谷晃希
  二俣公一
  スズキユウリ
 

E&Y
https://www.eandy.com
 
 

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部_3  /  更新日:2022.04.15)

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