【松竹】中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用した新スペース「SHUTL(シャトル)」オープン


SHUTL外観パース 2023年8月8日付

 

 

【松竹】 中銀カプセルタワービルのカプセルを
再活用した新スペース「SHUTL(シャトル)」10/7(土)オープン
10/13(金)〜オープニング展示シリーズ「伝統のメタボリズム」開催

 

 

松竹株式会社(東京都中央区、以下「松竹」)は、中銀カプセルタワービルのカプセル2基を取得・活用し、東劇ビルの隣接地に新スペース「SHUTL(シャトル)」を、2023年10月7日(土)にオープンします。

 

新スペース「SHUTL(シャトル)」
 東京都中央区築地4-1-8(東劇ビル隣、旧住居表示) ⇒ map
URL: https://shutl.shochiku.co.jp/space


10月7日(土)、8日(日)の2日間は、SHUTLをどなたでも自由にご覧いただける一般開放日として営業します。一般開放の詳細は追ってSHUTL WEBサイトにてお知らせいたします。

 

 

10月13日(金)より2024年春にかけて、オープニング展示シリーズ「伝統のメタボリズム」を開催いたします。本シリーズでは、SHUTLのコンセプト「未来のオーセンティック」を体現する企画として、伝統という概念そのものを問い直し、新陳代謝を促進するさまざまな表現を「言葉と文字」「様式の変容」「見立て」の3期にわたって紹介します。

 

オープニング展示シリーズ「伝統のメタボリズム」

「SHUTL」のオープニングを飾る最初の自主企画展示として、施設のコンセプト「未来のオーセンティック」を体現するシリーズ展示企画「伝統のメタボリズム」を開催します。

本シリーズでは、SHUTLのコンセプト「未来のオーセンティック」を体現する企画として、伝統という概念そのものを問い直し、新陳代謝を促進するさまざまな表現を「言葉と文字」「様式の変容」「見立て」の3期にわたって紹介します。

シリーズを通じ、「伝統」が「コミュニケーション」によって更新されるプロセス、すなわち情報や文化の伝達とそれらを媒介にした異なる世代間の交流によって、伝統に対する意識が常に時代と共に更新されていくことに着目します。伝統が変容し、更新され、新陳代謝し続けているということについて、「記憶」「継承」「変容」という3つの要素から紐解き、アートやクリエイティブの側面から「言葉と文字」「様式の変容」「見立て」という3部作の連続展示シリーズとして開催します。


第1期 「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」  2023年10月13日(金)~11月5日(日)
第2期 「伝統のメタボリズム〜様式からの変容〜」2023年12月中旬~2024年1月中旬
第3期 「伝統のメタボリズム〜見立て〜」    2024年2月中旬~3月中旬
※会期は予定、第2期以降は変更となる可能性がございます

 

■シリーズ第1期展示「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」について

シリーズの第1期展示となる「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」展では、コミュニケーションやアーカイブにおける基本要素である「言葉」と「文字」の輪郭と変化に着目します。他者と繋がり、生活するうえで不可欠な要素である「言葉」と「文字」が、これからどのような変化を遂げていくのか。そして未来のオーセンティックとなり得る新しいコミュニケーション手段がどのように出現していくのか。本展は、そのような問いから現在形の「言葉」と「文字」のありようを見つめ、伝統が更新される予感を可視化する試みです。

シリーズの第1期の本展では、詩、現代美術、デザインというカテゴリーからアーティスト・クリエイターを選出しました。デジタルネイティブ世代の詩人として現代詩手帖賞・中原中也賞等を受賞し、詩という表現ジャンルで多彩な活動を展開する最果タヒ+展示デザインを手掛ける佐々木俊。2010年からSNS上で匿名のアーティストとして活動し、泣き笑いの絵文字を用いた代表作《The Laughing Man》をはじめ、さまざまなメディアを駆使したコンセプチュアルアートで国内外で注目を集める松田将英。そしてSHUTLのロゴデザインをはじめ、関西から日本のみならず世界にその存在感を発揮している新進気鋭のデザイナー三重野龍。三者それぞれが今回のテーマに応答した作品を発表します。

作品を通じて鑑賞者は言葉や文字の表現の現在形のありように出会い、これから更新されうる未来のオーセンティックとしての伝統の可能性について思考するきっかけとなるでしょう。

 

■アーティストプロフィール

 

最果タヒ / Tahi Saihate
1986年生まれ。詩人。中原中也賞、現代詩花椿賞などを受賞。主な詩集に『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『天国と、とてつもない暇』『不死身のつもりの流れ星』、エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『「好き」の因数分解』、小説に『星か獣になる季節』『パパララレレルル』などがある。
Instagram : https://www.instagram.com/saihatetahi/

 

 


【最果タヒ作品展示デザイン】佐々木俊 / Shun Sasaki
1985年生まれ。2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2016年AYOND(アヨンド)を設立。2020年JAGDA新人賞受賞。これまでに、詩人・最果タヒの『夜空はいつでも最高密度の青色だ』等の著書や詩の展示構成、2019年展覧会「デザインの(居)場所」(東京国立近代美術館)、2021年展覧会「200年をたがやす」(秋田市文化創造館)、2021年「NHK紅白歌合戦」番組ロゴ等のデザイン・アートディレクションを担当。近年は、クライアントワークに留まらずZINEの自主制作なども行う。参加展示に、2018年「ことばをながめる、ことばとあるく―詩と歌のある風景」(太田市美術館・図書館)などがある。
HP : https://ayond.jp/、Instagram : https://www.instagram.com/nuhsikasas/

 

 


松田将英 / Shōei Matsuda
1986年生まれ。現代美術家。2010年からソーシャルメディアで活動を開始。都市や社会に直接的に介入しながら、人々と共同で作り上げる芸術実践が高く評価され、2016年に「アルス・エレクトロニカ賞」優秀賞を受賞。同年に渡独し、現在は新世代のコンセプチュアル・アーティストとして国内外で注目を集めている。近年の主な展覧会に「それは知っている:形が精神になるとき」(金沢21世紀美術館、2023)、「六本木アートナイト」(東京ミッドタウン、2022)など。
HP: https://www.shoeimatsuda.com/、Instagram:https://www.instagram.com/shoeimatsuda/

 

 


三重野龍 / Ryu Mieno
1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。大学卒業後、京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。美術や舞台作品の広報物デザインを中心に、ロゴやグッズなど、文字を軸にしたグラフィック制作を実践。現在までなんとか生き延びている。
Instagram : https://www.instagram.com/mienoryu/

 

第2期「伝統のメタボリズム〜様式からの変容〜」、第3期「伝統のメタボリズム〜見立て〜」のアーティストや詳細は決定次第お知らせいたします。

SHUTLでは本展を皮切りに伝統と現代を新たに接続する方法を生み出し、新陳代謝を促進する表現を積極的に紹介していきます。引き続きご注目ください。

 

【開催概要】
SHUTLオープニング展示シリーズ
第1期 「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」
期間:2023年10月13日(金)~11月5日(日)
出展作家:最果タヒ+佐々木俊、松田将英、三重野龍
入場料:無料
住所:〒104-0045 東京都中央区築地4-1-8(東劇ビル隣、旧住居表示) ⇒ map
アクセス:東京メトロ「東銀座駅」5出口・徒歩3分、東京メトロ「築地駅」2出口・徒歩4分
営業時間:13:00-19:00
開廊:月・木・金・土・日・祝
休廊:火・水
※展示・イベント最終日は17時まで
※企画内容によって時間変更あり
※年末年始は休み
※施設メンテナンス等で臨時休廊あり

 

 

《施設紹介

「中銀カプセルタワービル」は、黒川紀章が建築設計、松井源吾が構造設計をした世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅(分譲マンション)です。1972年(昭和47年)、東京都中央区銀座で竣工。量産や複製を重視する、日本発の建築理論・運動「メタボリズム」の代表的作品でした。2022年に解体され、構成していたカプセル140個のうち、保存・再生プロジェクトが23個を取り外し、美術館へ寄贈や泊まれるカプセルに再利用されています。


中銀カプセルタワービル


中銀カプセルタワービル
 

黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」のカプセルで伝統文化と現代のカルチャーの融合「SHUTL」
「SHUTL(シャトル)」は、銀座に所在したメタボリズム建築を代表する黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」のカプセルを取得・再利用し、伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、伝統文化と現代のカルチャーの融合、そして日本文化そのものの新陳代謝を促進することを目的としています。

SHUTL内部完成イメージ図(画像はイメージです)2023年8月8日付

新設する建物内に2基のカプセルを収納し、それぞれのカプセルを活用しながら美術・工芸作品の企画展示・販売や、映像上映などを通じたイベントの企画・実施を想定しています。この場所で現代の表現者が日本文化と出会い直し、自らの表現と伝統を結びつけることで、「未来のオーセンティック」を生み出す実験場(ラボ)として機能します。

建築は2基のカプセルを含むSHUTLの空間で行われる実験や営みを、シンプルに収納。装飾を抑え、外部との境界をできるだけ取り払うことで、SHUTLで起こる多様な変化を繊細に感じ取ることのできる環境を提供します。


SHUTL平面図
面積:約85m²(幅約6.4m × 奥行き約13.3m)
天井高:約4m
壁:石膏ボード+塗装
床:モルタル仕上+ウレタン(クリア)塗装
棟数・階数・構造:1棟・地上1階建・鉄骨造
※本リリースの掲載内容は現状の想定です。今後変更となる場合がございます。

 

各スペース詳細
▼ CAPSULE A - A906 (ORIGINAL)

CAPSULE A - A906 (ORIGINAL)

竣工当時の姿に修復された、8.5平方メートルのオリジナル・カプセル。当初ビジネスマンのセカンドハウス/オフィスとして構想された空間で、過去と未来のクリエイティビティが同居する新しい表現を展開します。

面積:全体 約8.5m²(幅約2.3m × 奥行き約3.7m)
天井高:約2.1m

撮影:山根 かおり

 

▼CAPSULE B - A1006 (SKELETON)


CAPSULE B - A1006 (SKELETON)

解体したカプセルの姿を残した、スケルトン・カプセル。生々しい壁面塗装と剥き出しの鉄骨に囲まれた、わずか10平方メートルのミニマルな空間に、アーティストの無限のアイデアをインストールします。

面積:全体 約10.8m²(幅約2.6m × 奥行き約4.15m)
天井高:約2.3m

撮影:山根 かおり

 

▼ FREEDOM SPACE

FREEDOM SPACE

2基のカプセルの間に位置する余白の空間。作品展示やグッズ販売、パフォーマンス、ワークショップなど多彩な企画を行い、自由な表現と開かれた交流の機会を創造します。

 

 

▼ OUTER SPACE


OUTER SPACE

SHUTLの敷地内に位置する屋外スペースでは、コンクリートの壁を用いて、様々な表現の可能性を広げます。

 

【施設概要】
施設名称:SHUTL(シャトル)
所在地:〒104-0045 東京都中央区築地4-1-8 ⇒ map
(東劇ビル隣、旧住居表示)


※ロゴについて図形商標出願中(2023年4月時点)

 

■スペースレンタル
銀座・築地エリアにおける文化的シンボルとして知られてきた中銀カプセルタワービルは、「メタボリズム・グループ」のメンバーで世界的に知られた建築家・黒川紀章の代表作であり、歴史的・文化的な観点において、またメタボリズムを実現した建物として世界的に評価の高い建物です。本スペースにおいて、建物を構成していたカプセルを実際に使用し、自らの作品や企画を発表・発信できます。展示会・映像上映会・トークイベント・取材会場・撮影・音楽イベントでの利用など、フレキシブルに対応可能です。目的に応じてご利用できます。
URL: https://shutl.shochiku.co.jp/space

 

【協働事業者について】
パートナーとして、株式会社マガザンが協働で事業に参画し、スペースコンセプト&メディア設計・運営・自主企画の企画立案を担います。株式会社マガザンは京都を創業の地とする、ブランディング支援・コンサルティング(企画・マーケティング)・メディア関連事業(企画・制作)・宿泊事業・小売事業を手掛ける創業6年目の企業です。歴史ある古都の伝統や慣習がいまも息づき、かつ国内外から独自の文化を観光客を積極的に受け入れている京都において、運営する「泊まれる雑誌 マガザンキョウト」などを拠点に、さまざまなカルチャーを編集し、伝えるプロジェクトを地域・コミュニティ/ステークホルダーとともに創出・推進しています。日本文化ならびにその伝統と若い世代の邂逅を目指す本プロジェクトにおいても、彼らの20~30代に影響力を持つユースカルチャー感覚を積極的に取り入れながら、松竹の日本文化の伝統継承の実績をもとに、日本文化の再定義/再評価と若手育成を推進します。

WEBサイトURL:https://shutl.shochiku.co.jp 

 


U R L:https://www.shochiku.co.jp/

 

(文:制作 PR-P_PR制作部-2  /  更新日:2023.08.09)

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