nendo 宿泊機能を備えた作品保管庫「土管のゲストハウス」が完成

 

 

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これまでの家具やプロダクト、アート作品などをアーカイブするための保管と
宿泊機能を備えた作品保管庫「土管のゲストハウス」が完成

 

 

 

nendoのこれまでの家具やプロダクト、アート作品などをアーカイブするための保管と宿泊機能を備えた作品保管庫「土管のゲストハウス」が完成しましたのでご紹介します。

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宿泊機能を備えた作品保管庫「土管のゲストハウス」が完成いたしました。nendoのこれまでの家具やプロダクト、アート作品などをアーカイブするための保管庫を、長野県御代田町に建設いたしました。

 

 

 

作品の保管庫でありながら、宿泊機能も備えゲストハウスとしても使用できる、まるで土管のような建築物をデザインいたしました。

土管を井桁状に積み重ね、屋根を掛けただけのこの建築物は、工場で共通のパーツを成形し、現場で組み立てるプレキャスト工法を用い、地中に埋設される水路や通路、電線や通信線を収納する「ボックス・カルバート(箱形のコンクリート構造物)」が連結しているだけの構造。

機密性や耐久性を高めたり、重ねて使用したりできるように、橋などの土木構造物で使用される、パーツを整列させた後にワイヤーで締め上げて連結する、プレストレス工法も用いてパーツ同士を繋げています。

「ロの字型」のパーツの大きさは、トラックの積載サイズやクレーンで吊り上げることができる重量から算出しました。パーツはひとつ約12tの重さで、合計63個使用。



これらを繋いでいくことで、内寸が約2×2.3mの細長い土管のような空間が生まれました。今後も収蔵物の増加にともない、敷地内にパーツを追加していくことも想定しています。

 

土管の内部には、約40mの奥行きがある細長い保管室の他に、小さめの保管室が2つあります。今後も収蔵物が増えるのにともなって、敷地内にパーツを追加していくことを想定しています。

 

キッチンや浴室、トイレなどの水回りは1Fに集約し、2Fにはコンパクトな寝室と書斎を設けました。


このようにして、建築的な作り方というよりも、土木工事の考え方にプロダクトデザインの要素を組み合わせたような空間が生まれました。

 

 

photographer: Daici Ano / Takumi Ota
filming and editing: Toru Shiomi / filming: Takahisa Araki
 

 

 

 

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http://www.nendo.jp/

 

 

 

(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2  /  更新日:2022.07.28)

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