vol.12 安積朋子
各国のインテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう！！」シリーズ。
第12弾は、ロンドンに拠点を置き世界的に活躍する、安積朋子氏です。
＜経歴＞
1966年 広島生まれ
1989年 京都市立芸術大学デザイン科環境デザイン科卒業。
1992年 ロイヤルカレッジ・オブ・アートの家具科で学ぶ。
1995年 卒業後、前夫 安積伸と共にロンドンにてデザインユニット「AZUMI」を設立。
2005年 「t.n.a.Design Studio」としてソロ活動を開始。
ロンドンを拠点に日本やヨーロッパで活躍中。
英国のデザインイベント「100% Design」へは、継続して参加している。
100%Design展(1996〜1998年)、Happening展(1999&2000年)、サローネ・サテリーテ(1999年)などで作品を発表する。
1997年より、コンサルタントとしてLapalma社(イタリア)、E&Y社(日本)、Hitch Mylius社(イギリス)、Guzzini社(イタリア)、Biegel社(ドイツ)、Keen社(イギリス)、ISOKON Plus社(イギリス)、Benchmarm Furniture社(イギリス)等と家具、プロダクト、ジュエリーなどを開発。
同時にKeen社(イギリス)、Crafts Council(イギリス)、コンシャス・レストラン(大阪)などのために展示会やインスタレーションのデザインも手がける。
ミラノサローネ2010では、トリエンナーレにて開催された『Swarovski Elements at Work』展に出展されました。プロジェクトには12名のデザイナーが参加し、インテリアの領域でクリスタルを使うにはどんな方法があるか？という命題のもと、家具やインテリア小物、ラミネート素材のメーカーなどと共同して商品を開発しました。
『Floe』はクリスタルを通過した光と影をテーブル面に投影しています。テーブルを軽く押すと、水紋のような投影がゆらゆらと揺れる様子を楽しむことが出来ます。
その他、2010年に発表された家具・プロダクトはというと・・・
㊧Dove
イタリアの有名メーカー「Zilio A&C」から発表された『Dove』。メープルのプライウッドでできたゴミ箱です。
㊨Cube clock
Lemnosから発表された『Cube clock』。木目は、切ってしばらく経って木のやわらかい部分が「やせている」感じを出し、時計という日々の道具が、時間の経過そのものを示唆することを意図しています。
㊧Arc stacking chair
イタリアの「Zilio A&C」から発表された『Arc stacking chair』。
㊥Ro in Wood
こちらも同じく、イタリアの「Zilio A&C」から発表された『Ro in Wood』。
㊨XY sidetable
こちらも同じく、イタリアの「Zilio A&C」から発表された高さ調節可能な『XY sidetable』。
現在までに発表されている家具・プロダクトも少しご紹介しましょう。
㊧Twiggy lamp 2007
Maxrayから発表された『Twiggy lamp』。「木漏れ日の射す冬の森を歩いた印象を照明器具に留めて家に持ち帰り、身近に使いたい。」という思いを商品にしたものです。
㊥Ro-Ro rocking chair 2007
イタリアの「Zilio A&C」から発表された『Ro-Ro rocking chair』。スチーム曲げ木の技術を使うことで木に自然な曲線を定着させ、安定した構造と心地よいロッキングを可能にした。ダイニングチェアタイプもある。
㊨Avia 2004
イタリアの「Lapalma」から発表された『Avia』。
また、2009年10月に女王陛下によって除幕された英国の最高裁判所の家具デザインを担当しました。
国会議事堂の向かいに建つミドルセックス・ギルドホールの全面的な改修を手がけたフィールデン・モーソン設計事務所の率いるプロジェクトチームの一員として、裁判室3室のすべての家具と最高裁判官の執務室のデスクなどをデザインし、家具製造の監理をしました。
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（文：インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日：2011.01.20）
