vol.01 深澤 直人

デザイナーをもっと知ろう!! vol.1 深澤直人

 

 

 

 

今回から始まった「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ


各国のインテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していきます。これからデザイン業界に入ろうと思っている方は、ぜひ覚えておいたほうが良いです。

 

さて第1回目は、深澤 直人氏


一度は名前を聞いたことがある方も多いでしょう。日本の有名なプロダクトデザイナーの1人です。名前を聞いたことがない方でも、彼のデザインしたものは絶対にどこかで目にしているはずです。


「無印良品」の「壁掛け式CDプレイヤー」「冷蔵庫」「炊飯器」を手掛けたのが彼なのです。また深澤 直人氏による家電ブランド「プラスマイナスゼロ(±0)」の丸い加湿器も代表作の一つです。

 


 

≪経歴≫

1956年山梨県生まれ。

1980年、多摩美術大学立体デザイン科卒業。
セイコーエプソンのデザイナーを経て1989年に米国「IDEO」社の前身である「ID TWO」に入社。

1996年に7年半のアメリカ生活を終えて帰国。
「IDEO Japan」を設立し、代表者となる。

2002年12月にはIDEOフェローとなり独立。
東京に「Naoto Fukasawa Design」を設立する。

 

 


 

 

 

 

 

 

現在は、先ほども紹介した「プラスマイナスゼロ(±0)」のデザイナー。「無印良品」デザイナー兼アドバイザリーボードメンバー。六本木ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHT企画運営。武蔵野美術大学教授。経済産業省戦略的デザイン活用研究会委員。他にも多数有名企業のプロダクトデザインを手掛け、毎年行われるミラノサローネにも多くのプロダクトを出展しています。

 

 

 

深澤 直人氏は、人が普段、意識なくしている行動に目をつけたデザインに定評があります。彼はそれを「without thought」と呼びます。また「意識の中心」と表現することもあります。

 


人間の”無意識”を意識するのです。
これは彼がデザインを手掛ける「無印良品」の企業理念にも通じるところがあり、多くの商品にこの理念が反映されています。以前に、「無印良品」講演会に参加した際に印象に残った言葉があります。
 

 

 

「無印でいい」

家具やプロダクトを探すときに、いろんなお店を巡って、その中でも金銭面やデザイン的にピンとくるものがない時に「無印良品」なら何にでも合うから「無印でいぃや」という考えで商品を選んでもらっていいそうです。空間に背景と華があるならば、「無印良品」は背景なのです。「無印良品」が考えるシンプルとは空間に溶け込む背景のようなデザインなのです。あなたの生活空間の中にもいつのまにか溶け込んでいませんか?

 

 

また「プラスマイナスゼロ(±0)」のサイトではこう語っています。(以下「プラスマイナスゼロ(±0)」より引用)
「ありそうでなかったもの」というのがよく言われる±0のデザインに対する評価です。「ありそうでないもの」というのはとてもいい言葉で、ぼくがデザインをする前から「こんなものが欲しい」という共通のイメージがぼくとユーザーの間にあったのではないかと想像できる。ぼくはそのありそうでなかったものを、みんなのかわりに提示しているだけであって、どちらかというとデザインは自分側ではなくあちら側にあると言えます。そして、±0は、みんなが必要としている商品でありながらあまりデザインが施されていない領域でいいものをつくり出そうとしています。 深澤 直人氏のつくりだすモノは、カタチ自体はシンプルなものが多いですが、そのカタチの背景には、しっかりとしたコンセプトがあります。だからこそカタチに説得力があり、飽きのこないデザインなのです。「個性をださない」という『客観写生』が逆に彼の個性になっているのです。

これからも彼の思想が多くつめこまれているであろう作品から目が離せません。
彼は、それを多くは語らないでしょうが・・・
 

 

 

≪作品例≫

●KDDI/沖縄セルラー電話のau携帯電話 (au design project/iida)
「INFOBAR」2001
「W11K」2003
「neon」2006
「INFOBAR 2」2006
「PRISMOID」2009年

●KDDI/沖縄セルラー電話のauスマートブック
「IS01」(SHI01)2010年

●±0(家電、生活雑貨のブランド)

●無印良品
「壁掛け式CDプレイヤー」2000年
「冷蔵庫」 「炊飯器」など

●松下電工(現・パナソニック電工)
「アラウーノ」、便器 2006
「i?U(イーユ)」システムバス 2006
「i?X(イークス)」システムバス 2007

●イッセイミヤケの腕時計
「TWELVE」2005年
「トラペゾイド」

●マルニ木工の家具

●ネクストマルニ/nextmaruni
MARUNI COLLECTION 2008 BY NAOTO FUKASAWA

●ダネーゼ社の「Bincan System」、2004年

●ヤマギワの照明「wan」、2005年

●アルテミデ社のデスクライト「ITIS」、2007年

●シヤチハタの「ネームペン サイン」、2007年

●東京都世田谷区の犬鑑札「SF09」、2008年

●ラミー社のボールペン「noto」、2008年

●大直「SIWA 紙和」、2007年

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2010.05.15)

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