インテリアの知識 床材Vol.6 コルク・籐・麻

インテリアの知識 床材Vol.6 コルク・籐・麻

お店や住空間、ホテル、公共の施設など、インテリアのプロフェッショナルが作り上げる空間は、華やかさや安らぎ、そして居心地の良さを感じることができ、心を豊かにしてくれます。ここではそのインテリアのプロフェッショナルを目指す人のための『インテリアの基礎知識』をご紹介します。

インテリアの土台となり、空間全体の中で他のものを引き立てるための床材。
素足で生活することの多い日本では、見た目だけでなく足ざわりの良さも床材選びの重要なポイントとなります。
「インテリアの知識 床材編」では床材選びの際に役立つ床材の基本知識を紹介していきます。

第五回目はコルク・籐・麻についてみていきましょう。


 

◆ コルク



東亜コルク http://www.toa-cork.co.jp

コルクは、コルク樫の樹皮を乾燥、粉砕し、強度を持たせるために接着剤を加え圧縮、約140度の熱で長時間加熱することで、出来上がったコルクブロックを裁断して製品化されたものです。

一本のコルク樫がコルクを生産できる寿命は約100~200年で、植林後20~30年経たものから剥皮されるようになり、9~10年周期で繰り返され、一本の木から10回~20回ほど採取できるため、環境を破壊しない素材でもあります。

コルクの細胞にはミクロ単位の気泡が内包されているため、軽量で弾力性があり柔らかい独特の感触が生まれます。
断熱性もあり、通常の木材のフローリングと比較して冬場には冷たさを感じにくくなります。
また、吸放湿性、難燃性にも優れキッチンや水周りでも利用されます。
 


コルクのカラーバリエーション(東亜コルク / ソフトセラミック仕上コルクタイル)


加熱の温度や時間を変えることで、表面の色を変化させることができるため、色のバリエーションも豊富です。

床用の形状には正方形のタイルや長方形のフローリング材があり、表面の仕上げには、コルクの素材感が良く感じられるワックス仕上げ、光沢があり傷が付きにくい強化ウレタン塗装仕上げ、ウレタン樹脂にセラミックパウダーを入れ更に耐久性を高めたセラミック仕上げなどがあります。


 

◆ 籐


上田敷物 http://www.uedashikimono.co.jp

籐(ラタン)は、インドネシア、フィリピン、マレーシアなど熱帯アジアのジャングルに自生し、柔軟な茎を利用して家具や工芸品が作られ、床材や敷物にも多く利用されています。

籐の特徴には、艶があること、軽く丈夫なこと、水を弾くことなどがります。吸放湿性に優れ、床材としては居室や廊下のほか洗面所や脱衣所など幅広く用いられます。

また、木材の生長サイクルが50~70年かかるのに比べて、ジャングルが保護されており5~10年で再生する、環境を破壊しない素材でもあります。

欠点としては、乾燥しすぎたり、限度以上の衝撃で割れやささくれ、剥離が起きることです。こうした欠点をカバーするために、製品では樹脂を含浸させ、強度や加工性を上げています。


 

◆ 麻


上田敷物 http://www.uedashikimono.co.jp

床材に使われる麻にはサイザル麻とココヤシがあります。

サイザル麻はメキシコ、ブラジル、タンザニアなどの熱帯で生育し、ナイロンができる以前はロープに使われたほど太く強靭で、光沢があり、柔軟性、弾力性に優れています。

ココヤシは高さ20~30メートルのヤシの一種で、実の繊維が製品として使われます。光沢はありませんが、耐水性に優れ、防カビ性を持つほか、通気性が高く湿気の多い場所の床材として適しています。

どちらも耐久性や吸放湿性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かく、防音性もあります。

サイザル麻とココヤシの単独の床材のほか、両者の混織もあります。湿気に対する収縮と伸びがそれぞれ逆になっているため、組み合わせることで寸法安定性が高められます。

 

次回は、石材について見ていきます。

 

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部12  /  更新日:2015.02.05)

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