エマニュエル・ムホーデザインの巣鴨信用金庫

巣鴨信用金庫/中青木支店
 

ABCクッキングスタジオや巣鴨信用金庫のデザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家・デザイナー エマニュエル・ムホーから、新しく手がけた物件のお知らせが届きました!!

「Bonjour !  今年 “デダロ・ミノッセ国際建築賞” を受賞した巣鴨信用金庫シリーズですが、我々が手掛けた5店舗目となる中青木支店の竣工写真ができましたので是非ご覧下さい。」エマ

 

巣鴨信用金庫/中青木支店


巣鴨信用金庫は「喜ばれることを喜びに」をモットーに「ホスピタリティバンク」を目指している。一貫して求められているのは「1秒でも長く居たくなる信用金庫」。
 

巣鴨信用金庫/中青木支店
 

“rainbow melody”


今回の敷地は県道と市道が交わる交差点の角地にあり、車やバス、自転車や人々が常に往来する場所に位置している。多くの人々が様々な視点から望むことのできる立地を特徴として捉え、変化する視点によって表情が豊かに変わるリズミカルなファサードをつくりあげた。

ファサードは4種類の奥行から成るCUBEで構成している。CUBEには24色の色を使用し、視点によって色が現れたり、消えたり、重なったり、見え方が様々に変化するよう配置している。12個のCUBEには小さな空中庭園を設け、マリーゴールドやラベンダー等の季節の花々とオリーブやシマトネリコ等の成長する木々で彩っている。CUBEがつくる凹凸から見え隠れする色と草木が、音楽の音符のように楽しそうに浮かび、虹色のメロディとなって、支店を目にする人々に癒しと元気を届けることを目指した。

内部では、1階のオープンスペース、2階の融資課と職員用食堂から、庭の表情をまた別の視点で望むことができる。南に面するファサードから入る日差しは木々によって和らぎ、心地良い木漏れ日となる。内部は動きのある外観とは対照的に落ち着いた雰囲気に仕上げている。

立地条件とエマニュエルの世界感が融合して生まれた中青木支店が、今までの店舗と同様に多くの人々に笑顔をもたらす存在になることを期待している。


遠くから見渡せる角地という環境により
様々な視点からファサードを見ることができる
視点の変化によって色が現れたり、消えたり、重なったり
リズムあるファサードが、常に変化する風景を生み出す

色の中に散りばめられた12個の小さな空中庭園は
季節感の溢れるファサードを演出する
外からは全体の風景を、中からは部屋の延長にある庭の風景を楽しめる

rainbow melody,
色のリズムを聴くと
こころが自然とリフレッシュする

 

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Photos: Daisuke Shima / Nacasa & Partners

 

エマニュエル・ムホーエマニュエル・ムホー PROFILE

東京在住フランス人建築家・デザイナー。日本古来のデザインを現代にも活かしたいという想いから、伝統的な間仕切りにヒントを得た色とりどりのパーティションシリーズ「色切/shikiri」を編み出す。その「空間を色で仕切る」というコンセプトから、色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱い、建築、インテリアデザイン、プロダクトデザインまで幅広く手掛ける。
東北芸術工科大学准教授、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員

emmanuelle moureaux architecture + design
東京都千代田区内神田1-14-14-3F
03 3293 0323
contact@emmanuelle.jp
http://www.emmanuelle.jp/

 

(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2014.12.13)

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