インテリアの知識 壁材編 Vol.1 壁の構造

インテリアの知識 壁材編 Vol.1 壁の構造

壁とは、材料や建物の内外を問わず空間を分離している垂直の構造物の事を指します。

同じ壁といっても木が少ない地域では、石やレンガを基本素材としてきた組積造の壁が一般的で、古代から日干しレンガなどを用いていました。

 

伝統木造建築のような軸組構造の壁は、これとは性格が異なります。

日本のように骨組みの間を埋めるつくりの壁は、高温多湿の気候の地域に多く、室内空間も障子・襖などの建具類で分割され、壁自体が少ないこと、軽量なことが特徴となっています。

 

・壁の構造

<<真壁と大壁>>

木造軸組み工法での壁の納め方には、大壁仕様真壁仕様の2タイプの納め方があります。

「図1」のように構造材である柱を見せる伝統的な土壁を「真壁」と呼びます。

真壁は、日本古来の壁の納まりで柱と柱の間を土で埋めるように造られ、柱は露出したままとなるため、見てくれの良い化粧された構造柱を使うようにします。

真壁は構造材の柱が化粧材にもなるのでコストがかかります。その上、土壁にすれば施工の手間もかかります。1950年代以降、合板などボード類の普及とともに、柱を面材で覆う「大壁」の構造が一般的となりました。


「図2」のように片側は大壁で反対側は真壁だったり、「図3」のように両側ともに大壁づくりとするのが大半となりました。大壁づくりでも伝統的な和室に見せるために、室内側の壁面に柱や梁の化粧版を付け足す方法もとられることがあります。

また空洞の大壁そのものは、建物の内外の気温差を調節する機能が弱いため、壁内の空洞には隙間なく断熱材を詰めます。今日のような省エネルギーを可能にする、高気密・高断熱住宅の建設が推進され、断熱材は住宅に欠かせないものとなっています。

 

 

 

 

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-2  /  更新日:2014.10.16)

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