リノベーション体験記vol.13―吊り戸棚改良計画

リノベーション体験記vol.13―吊り戸棚改良計画

いよいよ着工にこぎつけたスタッフK一家の新しい住まい。
プランも決まって、あとは思い描いたとおりの空間を大工さんに造ってもらうだけ!

…と、本来そうなるはずなのですが、なかなかうまくはいきません。打ち合わせ段階では、短期間に多くの決断をしなければならないので、細かい部分の検討の詰めが甘くなってしまうことはあります。そうした箇所は再検討が必要です。それに、夢を実現していくうちに、もっともっとと欲が出てくるのが人の常というもの。もちろん、そうならないように努力すべきなのは言うまでもないわけですが…。

というわけで、着工後にも関わらずいくつかの変更、追加依頼をしてしまいました。もちろん、一度造ったものを壊すような変更は避けるべきです。あくまで工事の進行の大きな妨げにならず、見積時にとっておいた予備費40万円を超えない範囲で、ということを念頭においていました。

そのいくつかの変更追加の中でも、いろいろドタバタがあったのが「キッチンの吊り戸棚の仕様変更」です。

 

rinobe13_image1.jpg吊り戸棚の使いにくさ、なんとかしたい!

今はキッチンのデザインも多様化してきていますが、それでもごく普通のキッチンの場合、シンクや調理台の上には吊り戸棚がついています。「限られたスペースに多くの道具を詰め込みたい」という需要が多いからです。
あれを「使いにくい」と感じている人は多いのではないでしょうか。私も常々そう感じていました。位置が高すぎるのです。

 

 

 

わが家の場合、キッチンの吊り戸棚の高さはすべて70cm。一般的なサイズです。キッチンの天井高がおよそ225cm。そこに70cmの吊り戸棚がついているので、棚の下端は床から155cmくらい。私の目線の高さが約150cmなので、それよりやや上の高さになります。
棚には奥行きもあるので、いちばん下の段のものを取る時でも手を少し伸ばし、上をのぞき込むようにして取らなければいけません。毎日のこととなると、こんな小さいことも意外に面倒。ましてや上の方の段は「普段使わないものをしまう」くらいしか使い道はないに等しく、それでは有効な収納スペースとはいえません。

一般に使いやすい収納の高さは、概ね人の肩の高さあたり(身長×約0.85)までと言われています(計算式の数値はあくまで目安です)※1。 そこまで低くなくても、せめて目線くらいまでの高さのところに置ければ、ずいぶん取り出しやすくなりますよね。けれど、吊り戸棚を全部その高さにしてしまうと、今度は作業の邪魔になりますし、圧迫感も出てきます。
※1…『インテリアコーディネーターハンドブック 技術編 改訂版』(社団法人インテリア産業協会 産能大学出版部)による。

 

rinobe13_image2_cabinetlevel.jpg

 

主要メーカーのシステムキッチンでは、そうした問題を細やかに解決してくれるオプションパーツが充実しています。
例えば扉を開けて、中のラックだけを取り出しやすい高さまで手で引き下げられる昇降式のキャビネットや、吊り戸棚の下につけられる半透明の引き戸のついたラック、などなど。「ものの取り出しやすさ」と「作業の邪魔にならないこと」「圧迫感がないこと」とのバランスがうまくとれるように工夫されたものが多くなっているのです。ただし、そうしたものはやはり高価であることは否めません。

 


予算はないけど使いやすい吊り戸棚がほしい

rinobe13_image_mizukiri2.jpgわが家のリノベの話に戻りましょう。

キッチンにかける予算はあまりなく、素敵なオプションが充実したメーカーの吊り戸棚にはとても手が届かなかったわが家。それでも、少しでも使いやすくしたいと思い、次のような希望を出しました。これなら、せめて毎日よく使うザルやボウルだけでも目線に近い高さにおいておけるので、多少は使いやすくなるはずです。

・既存の吊り戸棚の下に、最もよく出し入れするザルやボウルなどを置く水切り棚をつけてほしい。
・ごちゃごちゃ見えるのはいやなので、水切り棚が隠れるサイズの扉(色は既存の紺から白に変更)だけ新たに作ってつけてほしい。


ところで、わが家のキッチンは吊り戸棚の下に小窓があるのです(上の「K家新居のキッチン 概略図」を参照)。扉で水切り棚を隠すとなると扉のサイズが下に伸びることになり、小窓を一部ふさいでしまうことになります。

けれど、私は「他にも窓はたくさんあるから、正直ここまでは要らない。それより、手の届きやすいところに水切り棚作りたい!」と思っていました。それで多少(かなり?)乱暴ですが、扉で一部窓が隠れてしまうのは気にしないことにしたのです。

具体的に何cm下に伸ばすのかについては、契約段階ではきちんと決めておらず、見積りも「30cm伸ばす」という仮定で出してもらった概算しかありませんでした。現場を見て相談した結果、30cmだとさすがに作業の邪魔だということで、仕方なく15cmに変更依頼。改めて見積りをとってもらうことになりました。

ところが、この計画に思わぬ(?)ところから待ったがかかるのです。
次回へ続きます。

(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2015.05.31)

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