リノベーション体験記vol.7―家の輪郭が見えてきた 中古住宅購入から完成まで

リノベーション体験記

 

 

中古住宅購入から完成まで
リノベーション体験記vol.7―家の輪郭が見えてきた
「開放感」重視しますか?


 


「築25年マンション、95㎡、眺望よし、東南東向きの角部屋」という物件をリノベーション前提で購入したインテリア情報サイト編集部スタッフK一家の、家が完成するまでのリノベーション体験記。

初回の打ち合わせで、夫婦喧嘩の末に出てきた断片的な要望のリストを一方的にM先生に突きつけて(?)きた私たち。「あの話だけではどんな家にしたいのか分かりにくいので、改めて一度意見交換をしたい」との先生の言葉により、基本設計が出来上がる前に2回目の打ち合わせをしました。今回はその時のお話の続きです。
 

# 中古住宅購入から完成まで リノベーション体験記 vol.1~17 

【11月12日  筆者自宅で打ち合わせ  続き】

rinobe7_koagari.jpg前回の内容のほかに、「和室の床を40cmほど上げて腰掛けられるようにしたい、そしてあわよくば床下を引き出し収納にしたい」という希望もありました。

小上がりにすることで、和室がちょっと隠れ家のような雰囲気の、落ちつける場所になると思ったのです。狭い場所ってほっとしますよね?一段昇らないと入れないのは不便ですが、暮らしに一種のアクセントが加わるようで面白そう、とも感じました。

それに、大きな収納家具をあまり増やしたくない私としては、ここの下部を引き出し収納にできたら安心だな…という思いも(実際収納が不足しているのかどうかはよく分かっていなかったのですが)。正直に言って、やや軽い気持ちで出してしまった優先度低めの要望です。けれど、夫も珍しくこの案は「面白そう」と言ってくれたので、予算が許せばやってみたいと思っていました。

ところが私たちは、和室とリビングとの境目部分に梁があって天井高が185センチくらいしかないことを見落としていたのです。床を40cm上げれば、かがまないと入れなくなります。先生にそれを指摘され、「なるほど、いくら狭いのが落ちつくったってそれじゃ面倒だね」ということで、この案は残念ながらお蔵入りとなったのでした。

 

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開放感をどこまで求めるか?


また、先生からも新たな提案がありました。

既存の状態では妙に広すぎる玄関ホールを縮め、その分リビングを少し広げるというもの。
玄関ホールからリビングへ入る既存の親子扉をなくし、かわりに吊り引き戸を130センチほど玄関寄りの位置につけます。ホールとダイニングの間にある開き戸も撤去。その結果、電話カウンターとインターホンだけが真ん中にぽつんと残ることになります。

これでリビング~ダイニング~廊下の見通しがずいぶんよくなり、開放感がアップ。また、玄関から直接廊下を通って個室へ行ける状態だったのが、一度リビングに入らないと行けないようになったので、家族間のコミュニケーションを増やすことにも多少つながります。

 

rinobe7_plan1311_2.jpg

 

こうなると「じゃあこのインターホン、どこか壁際に移せばもっと開放感出るのに」と思う方は多いと思います。

私自身、最初は「ここは撤去したい」と思っていました。不動産会社の方に「難しいです」と言われ、浅はかにもそれを鵜呑みにしてしまったのです。実際は移設工事は可能でしたが、わが家の場合はそのままの位置のほうがプランとしてよい、というM先生の判断で大きな移設はやめたそうです。ただ、小壁はひとつだけ残して他は撤去し、残したその小壁にインターホンをつけ直しました。また、カウンターも向きを変えて作り直すことになりました。

これは住んでみてからの感想ですが、この場所にインターホンや電話カウンターを残したことで、確かに開放感は少し損なわれていると思います。けれど、壁際にカウンターがあるよりも動線はスムーズで、使いやすいとも感じています。

それに、あまりに広々としすぎていると少し心細い気もするんですよね。平日の、息子と2人での夕食時なんて特に…。壁を残すことで少しだけ「仕切られている感」があるので、ダイニングにいる時もリビングにいる時も落ちつくし、生活にリズムのようなものも生まれていると思います。

つまり、結論は「うちの場合はこれでよかったのかも」ということです。決して負け惜しみではないのですよ。



それから、狭くなった玄関は先生のデザインでかっこよく生まれ変わることに。既存の玄関の画像がないので、イメージの変化が分かりにくいですが…。
 

rinobe7_image1.jpg


こうして家の輪郭がだんだん見えてきました。
しかし、裏では大きな問題も生じていたのです。次回、それをお話しましょう。

 

※この記事は中古のマンションをリノベーションしたインテリア情報サイト編集部スタッフの執筆によるものです。

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2014.11.30)

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