【フォト・レポート】地域の歴史と文化に根ざした水道橋のホテル「庭のホテル 東京」

庭のホテル東京

 

 

「美しいモダンな和」というホテルコンセプトの
「庭のホテル 東京」

 

 

「庭のホテル 東京」の位置する千代田区三崎町は、古書店が集まる神田神保町にも程近く、大学や出版社などが立ち並ぶ文化の香り高い土地柄です。江戸時代には幕府の講武所や武家屋敷が立ち並ぶ城下町であり、明治の頃は、三崎三座を中心に商業と娯楽の街として賑わい、現在でも各所旧跡が多く残っています。こうした地域の歴史と文化に根ざした、ホテルづくりを目指し、「美しいモダンな和」というホテルコンセプトにたどりつきました。

 

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| 建築デザインへのこだわり

ロビー
宿泊者がホテル内で最初に訪れる場所となるロビー。そんな大切なスペースを敷地内で最も日当たりの良い場所に配しています。東向きの床から天井までの大きな窓からは、常に明るい光が差し込んできます。

 

カーペット
ロビーには畳と同じ敷き方で、カーペットが敷かれています。模様の縞は間道(カンドウまたはカントウと読む)模様といい、シルクロードを意味し、木漏れ日をイメージした水玉模様が散りばめられています。
 

 

フロントデスク
フロントデスク上の照明も兼ねたガラスのオブジェと、フロントデスクを上から照らすペンダントライトのシェードは彫刻家の藤原郁三氏の作品でリサイクルガラスが利用されています。
 

 

 

| 光へのこだわり

ロビー階
フロア中央にある床から天井までの大きな照明は、和紙を通したやわらかい光を放ち、まるで巨大な行燈のようです。
 

 

客室階廊下
客室入り口の足元に行燈を配し、柔らかい光が宿泊客を迎えます。また、江戸の路地はつきあたりが重要であったように、客室階の廊下のつきあたりにもこだわり、両側に窓を配置することによって外からの明かりを取り入れ、夜間は行燈を灯しています。
 

 

客室
大きな障子窓から差し込む日差しは柔らかく、客室全体を心和む空間にしています。また、夜間には枕元を照らす和紙のヘッドボードの光も、目に優しく心地よい眠りへといざないます。
 

 

 

| 居心地の良い、使いやすい客室へのこだわり



細長く使いにくい部屋を作らないよう、当初の設計段階から間口を広く取り、すべての客室に大きな窓と、防音性に配慮した厚い壁とドアを採用。

奥行きのあるデスク、座りやすい椅子、茶棚など、居住性に配慮しながら、細かい部分に和の意匠を取り入れた特注家具セットを使用。ベッドに寝転びながらでもテレビが見られるよう、全ての部屋に大型ハイビジョン液晶TVを導入。充電しながらパソコンが保管できるプライベートセーフを各部屋に導入。

ゆったり湯船に浸かれるよう、バスルームとトイレのデザインには特に配慮されています。

 

| 庭へのこだわり

歌川広重の名所江戸百景にも描かれた"水道橋"という由緒ある土地柄を意識し、植栽は極力自然を生かす形で表現されています。

エントランスから続く中庭は、小川の流れる小さな雑木林をイメージしてつくられました。庭造りを手がけた造園家の山田茂雄氏によると、四季の自然を目と耳、そして香りで楽しむことができるような設計になっているとのこと。一年を通して、季節の草木が芽吹き、開花し、あるいは、色づく美しい景観に出会えます。
 


さまざまな植物や、大小の石の間からこんこんと湧き出る水、軒先に並べられたふるい手焼き瓦など、日本ならではの美意識あふれる空間には、周辺の環境とは対照的な別次元の時が流れており、都会にいることを忘れさせます。

 


中庭を挟むように、和洋のレストランが設けられ、それぞれの大きな窓の眺めが時間帯によって異なり、どの時間に訪れても常に新鮮な表情を見せてくれます。

 

Photos (c) Forward Stroke inc.

 

 


庭のホテル 東京 (HOTEL NIWA TOKYO)

 

住 所:〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-1-16
開業日:2009年5月18日 (月)
客室数:238室(3階~15階)
電 話:03-3293-0028
FAX:03-3295-3328
WEB:http://www.hotelniwa.jp/
 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2014.08.10)

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