【カール・ハンセン&サン】「OW124 Beakチェア」にラムスキンバージョンが登場

 


【カール・ハンセン&サン】
オーレ・ヴァンシャー
「OW124 Beakチェア」にラムスキンバージョンが登場

 


 

カール・ハンセン&サンは、1951年に発売されたオーレ・ヴァンシャーの「Beak(ビーク)チェア」の張り地に、新たにニュージーランド産ラムスキンを採用したモデルを、2024年ストックホルムデザインウィークの期間中に発表しました。


「Beakチェア」は、表情豊かなシルエットと名前の由来となった、鳥のくちばし (beak) を思わせる特徴的なアームレストを備えた、彫刻のようにエレガントな外観で、 ヴァンシャーの洗練された家具デザインと精巧なクラフトマンシップを代表する作品です。


ネーミングの由来であり*象徴ともいえるクチバシを想起させるアームは、フレームから突き出るような意匠で、座面と背と同様に、優れた素材と職人技巧が要求されます。
*BEAKは、鳥のくちばしを意味します。

カラーバリエーションは、アイボリーとトープの2種類を用意しています。

 

OW124 ビークチェアについて
1951年のThe Cabinetmakers' Autumn Exhibition(家具職人の秋季展)で発表されました。洗練された斬新なデザインを追求したことで知られるヴァンシャーのビジョンが映えるラウンジチェアは、優れた家具製作技術を熟知しているからこそできるデザインです。

エレガントで軽快なフォルムをデザインすることに才能を発揮してきた、オーレ・ヴァンシャー。ビークチェアもその例外ではありません。フレームを形成する各パーツが流れるようにアームに接合され、オーガニックなフォルムを形成しています。唯一アクセントとなっているのが、鳥の目を連想させる木製ボタン。機能と装飾を兼ねる美しいディテールです。

オーレ・ヴァンシャーは生涯を通じて18世紀のイギリス家具にインスピレーションを受け、当時のディテールを取り入れながら幅広い家具を作り出しました。ヴァンシャーが生み出した本質的にスリムでありながらしっかりとした形状のスタイルは、「ビークチェア」にも反映されています。ヴァンシャーの家具は、クラシックであると同時に非常にモダンでもあり、その作品はコレクターズアイテムとして世界中で人気を博しています。

 


Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)プロフィール (1903-1985)

機能性溢れる優雅なデザインでデニッシュモダンの流れに大きな足跡を残しています。コーア・クリントが教鞭をとる王立芸術アカデミー家具科に在籍し、クリントの下で2年間仕事をした後、1928年自身のデザイン事務所を設立。家具デザイナーに専念していきました。クリントの後継者として王立芸術アカデミー家具科の教授にも就任。
デンマークのデザイン界をデザイナーとして、教育者として、牽引してきました。クラシックな品位を備えたモダンなデザインのヴァンシャーの家具について、デンマークの新聞ポリティーケン紙が、1958年、オーレ・ヴァンシャーの家具について下記のように記しています。「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになります。彼の椅子はそれだけのすごい耐久性を備えています。」

素材とディテールにこだわった、ヴァンシャーの名作は、今日も発表当時の新鮮さを失っていません。また、オーレ・ヴァンシャーは欧州各国やエジプトを旅し、各地で家具デザインを研究しています。そこで得たインスピレーションから、独特の美しい作風を作り上げていきました。また、家具を一つの建築物と考えたヴァンシャーは、優美な細い線を駆使した、躍動感のあるフォルムを作品の多くに使用しています。コロニアルチェア、コロニアルソファがその典型です。
オーレ・ヴァンシャーの黄金期とも言われる1940年代から60年代にかけて精力的に手がけたデザインの数々は、後に代表作と称されています。この時期には、第二次大戦後の「デザイン・フォー・オール」の哲学がもてはやされた時代です。デンマークでも、大物デザイナーたちが、一般の人々が購入でき、狭い住居にも適応する機能性の高い家具を発表し、ヴァンシャーも、量産家具に精力的に取り組み、質の高い数々の製品を発表していきました。

ヴァンシャーのデザインは、Copenhagen Carpenters’ Guild Annual Award、1960年にはMilan Triennale で金メダ
ルなど数々の賞を受賞。デンマークのみならず国外でも高い評価を受けています。

 

 

【製品概要】
製品名 ラムスキン製OW124 Beakチェア
サイズ (cm) 座面高40、全高79、幅65、奥行き73
参考小売価格 812,000円~(税込)
素材 FSC®認証オーク材(FSC C135991)またはウォールナット材
ニュージーランド産ラムスキン
発売開始 2024年2月
※「Beakチェア」のラムスキンバージョンは、受注生産で承っています。

 

 

 

カール・ハンセン&サンについて

カール・ハンセン&サンは創業110年を超える歴史のあるデンマーク家具メーカー。ハンス J. ウェグナーの家具を最も数多く製作するメーカーとして知られています。また、ボーエ・モーエンセン、アルネ・ヤコブセン、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリント、ポール・ケアホルム、モーエンス・コッホ、フリッツ・へニングセン、安藤忠雄、ボーディル・ケア、そして、EOOSといった世界的に知られたデザイナーの家具の製作にも着手、すべての製品をデンマーク国内で製作しています。カール・ハンセン&サンのコレクションは、直営店のフラッグシップ・ストアおよび一流ディーラーを通して世界各国で販売されています。
www.carlhansen.com

 

 

 

(文:制作 PR-B_PR制作部-3  /  更新日:2024.02.13)

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