【ミラノサローネ】「HONOKA」3Dプリント家具でサローネサテリテ・アワードグランプリ受賞

 

 

【ミラノサローネ】2023サローネサテリテにて
“廃棄される畳のい草と樹脂”を使った3Dプリント家具で
デザインラボ「 HONOKA 」は
サローネサテリテ・アワードグランプリを受賞

 

 

2023年4月18日(火)~23日(日)の期間イタリア・ミラノで開催された、世界最大規模のデザインイベントミラノデザインウィークは閉幕しました。ミラノ・ロー市で開催のサローネ・デル・モービレ・ミラノ(第61回ミラノサローネ国際家具見本市)の会場展示を紹介しています。

ロー市のフィエラミラノ見本市会場で開催された Salone del Mobile.Milano/第61回ミラノサローネ国際家具見本市 (以下、ミラノサローネ)は、6日間で31万人近い来場者を記録しました。

会場では家具業界の最新の優れた品質、革新性、創造性を発表するショーケースであり、業界関係者にとって見逃せない、6つのイベントが同時に開催されます。

Salone Internazionale del Mobile/サローネ国際家具見本市、Salone Internazionale del、Complemento d’Arredo/サローネ国際インテリア小物見本市、S.Project/S.プロジェクト、Workplace3.0/ワークプレイス 3.0が展示レイアウトを一新した Euroluce/エウロルーチェ(サローネ国際照明見本市)、以上の5つの見本市と35 歳以下のデザイナーのための展示、SaloneSatellite/サローネサテリテで構成されています。


 

デザインラボ「HONOKA」の作品が第12回「サローネサテリテ・アワード」で、グランプリを受賞

こちらのページでは、SaloneSatellite/サローネサテリテにて、有志のプロダクトデザイナーによるデザインラボ「HONOKA」の作品が第12回「サローネサテリテ・アワード」グランプリを受賞した作品と会場の様子を紹介します。


デザインラボ「HONOKA」は、 「ミラノサローネ国際家具見本市 2023SaloneSatellite/サローネサテリテ」において“ Tatami ReFab Project ”と題した家具シリーズを出展しました。
 

現代の暮らしに編み直した家具を提案
古くから日本で愛されてきた畳は、香り豊かで肌触り良く調湿や消臭の性能を備えた植物から作られています。しかし生活様式の変化により、近年畳に触れる機会は少なくなりました。「Tatami Refab Project」は畳を現代の暮らしに編み直すプロジェクトです。使い終えた畳や廃棄される原料を生分解性樹脂(酢酸セルロース)と混ぜ合わせて新たな魅力の家具を制作しました。

このプロジェクトを通じて畳の魅力を次世代へ発信してくことが目的です。


2023 SaloneSatellite/サローネサテリテ展示会場


SaloneSatellite  Courtesy Salone del Mobile.Milano - Ludovica Manghi


SaloneSatellite AWARD_1stPrize_Honoka   Courtesy Salone del Mobile.Milano - Ludovica Manghi


SaloneSatellite AWARD_1stPrize_Honoka   Courtesy Salone del Mobile.Milano - Ludovica Manghi


SaloneSatellite AWARD_1stPrize_Honoka   Courtesy Salone del Mobile.Milano - Ludovica Manghi

HONOKAについて
有志のプロダクトデザイナーによるデザインラボ。3Dプリントをはじめとする次世代の 製法を研究・活用し、手触り・香り・色彩など、自然素材の魅力をほのかに感じさせる ものづくりを行っている。
Web: https://honoka-lab.jp/

 

 

ExtraBold のEXF-12と材料開発ノウハウで実現
作品の製造および材料開発を株式会社ExtraBoldが支援しました。これらの家具は、生分解性樹脂(酢酸セルロース)に廃棄される畳の原料であるい草を混ぜた材料を、株式会社ExtraBoldの設備と技術を活用して独自開発。また、デザインラボ「HONOKA」のメンバーに制作のための作業スペースとともに、大型3D付加製造機(3Dプリンター)「EXF-12」と造粒機などの設備を貸与することで、試行錯誤しながらおよそ3ヶ月で今回の展示作品を完成させました。
 

開発した材料とEXF-12を使って製造中の様子
制作においてはイケヒコ・コーポレーション社から提供された廃棄い草を粉砕し、それをExtraBoldにて酢酸セルロースと混ぜて造粒機でペレット化しこのプロジェクトの作品ための材料を独自に製作。フィラメントタイプの3Dプリンターでは難しい独自の材料を使った造形を、ペレット式3Dプリンター「EXF-12」を活用することで実現したプロジェクトです。


EXF-12で作品を造形しているところ

作品AMIは空中で樹脂を吐出しながら網状の座面を形成
 


SORIとMUKURIは、い草と酢酸セルロースの配合を造形中に調整しながら絶妙なグラデーションを実現した作品
 

BOLDGYMの活動を通じたクリエイティブ支援
株式会社ExtraBoldは技術メンバー、クリエイティブメンバーを中心に、アルバイトやインターン、他の企業からの参加メンバーで構成するBOLDGYMというものづくりトレーニングジムを試行運営しています。今回のプロジェクトはBOLDGYMの一部メンバーの自主活動の一環からスタートしたのものですが、今後もこういったクリエイティブの支援をBOLDGYMを通じて継続していきたいと考えています。

株式会社ExtraBold
https://www.extbold.com/

 

 

 

> サローネ・デル・モービレ(ミラノサローネ国際家具見本市)公式ホームページ

>日本公式サイト

 

About Milano Design Week
毎年4月にイタリア・ミラノで行われる世界最大規模のデザインイベント。会場の中心は、ロー市にある東京ドーム11個分の広さをもつと言われる巨大展示場「フィエラミラノ」で開催の、略称でミラノサローネとも呼ばれているサローネ・デル・モービレ・ミラノ(ミラノサローネ国際家具見本市)。毎年1400を超える企業と500名を超える若手デザイナーが出展し、国内外から約40万前後の来場者がある。最先端のデザイン、インテリアが集まる国際的なイベントとして世界の注目を集めている。それに対して、ミラノ市内各所で行われるデザインイベントがフォーリサローネで、ミラノサローネとフオーリサローネを総称して「ミラノ・デザイン・ウィーク」と呼ばれている。現在活躍している多くのデザイナーやメーカーは、このイベントの出展から世界へと羽ばたいている。

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2023.05.14)

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