100周年記念事業第一弾 建築家 隈 研吾×HIDA 「クマヒダ KUMAHIDA」発表

 

 

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100周年記念事業第一弾
 建築家 隈 研吾×HIDA「クマヒダ KUMAHIDA」発表

 


1920年に創業した飛騨産業株式会社は、来る2020年8月に創業100周年を迎えるにあたり、様々な記念事業に取り組んでいます。

その第一弾として、今年11月に完成予定の「新国立競技場」や歌舞伎座との複合施設「GINZA KABUKIZA」等の共同設計で知られる世界的な建築家の隈 研吾氏とのコラボレーションモデル「クマヒダ KUMAHIDA」を開発しました。
 

先だって飛騨産業直営店「HIDA 東京ミッドタウン店」で、建築家の隈 研吾氏との特設トークイベントにて発表された「クマヒダ KUMAHIDA」をご紹介します。
 


飛騨産業の直営店「HIDA 東京ミッドタウン店」にて、ご自身のデザインされた「クマヒダ」の家具と隈 研吾氏

 

| 全体のシルエットとディテール、
  その両方が噛み合って初めて人の心に響くものができる ~ 隈研吾氏コメント

「まず、木が持っている『膨らみ感』『物の表情や質感』をどう綺麗に出すかを考えた。木の質感が、滑らかな膨らみや尖った凸面などと組み合わさったときに、何とも言えない官能的な美しさが出てくるんです。椅子全体がそれを引き立てる形になれば良いなという風にデザインしました。


 

『全体を引き立てる』と言うのは、逆にそれ以外の部分が空気中にフワーッと消えて行く、みたいな感じで。この凸面が人間の身体に直接訴えかけて来るような、そんな椅子ができれば良いな、と漠然としたイメージを持ってディスカッションを始めました」と隈 研吾氏。

 

 

アームチェアは、前脚から肘、背を連続して1本で繋ぐ、捻れたリボン状の構造が最大の特徴です。飛騨.産業の高度な曲げ木・切削技術を活用した滑らかな曲面と、断面形状として採用した紡錘形(レモン型)が、膨らみを持った「柔らかさ」とシャープな「軽やかさ」を高い次元で両立させ、かつてないスタイリッシュなデザインを実現しています。

また、椅子全体を側面や後方から見ると、これまで隈氏が手掛けて来られた優しい曲線的な建築物を彷彿とさせる形状でありながら、座面には三次元の複雑な切削加工が施され、椅子としての座り心地を追求した高い機能性を持たせています。

 

 

紡錘形がもたらす、
 「柔らかさ」と「軽やかさ」の両立

「今回、一番に考えていたことは『柔らかさを出す』ことと、『軽やかさを出す』こと。」 この二つの両立は簡単ではなく、多くのデザイナーが挑んできた課題だった。そこで、チェアの前脚から肘、背を構成するパーツやテーブル脚部の断面には、円の両端が尖ったレモン型の形状『紡錘形(ぼうすいけい)』を採用。この独特の形状が、厚みのある部分での適度な膨らみ感による『柔らかさ』と、両サイドのエッジが利いた部分での『軽やかさ』の両立を叶えています。

「全体のシルエットとディテールは、相互に関連し合っているので、どちらか一方が良くても駄目で、それらが上手い形で噛み合った時に初めて人間の心に響くものができる。今回のプロジェクトのやり取りを通して、思っていた以上の素敵な家具を創り出すことができ、とても満足しています!」

 


木は生きている。人は木を求めている。

「今、世界中が『木』に向かっている時代で、それも単に使えば良い訳ではなく、『潜在力をどう引き出すか』というように、本格的に向き合わなければならない時代が来たと感じています。

今回ダイニングチェアとテーブルを開発し、食事をするときに、これ程ものが美味しそうに見える椅子やテーブルは無いと思っています。例えば『おもてなし』が重要な空間であるホテルに置いたとしても、この家具があるだけでそのおもてなしの精神を伝えることができるでしょうし、一般的に『冷たい』と思われがちなオフィスに置いたとしても、その既成概念を完全に覆すことができる。そんな『空間や建築の、タイプ・役割を超えた価値』を発信できる想像以上に綺麗な家具ができて、とても満足しています。

今回のコラボレーションを通じて、飛騨産業様の技術や蓄積されてきた経験を知り、『日本の宝』のように感じました。今後もそうした宝を世界に向けてどんどん発信していっていただきたいし、私もできる限り応援したいと考えています。」

 

隈 研吾 氏プロフィール:
1954年生。東京大学建築学科大学院修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。これまで20ヵ国を超す国々で建築を設計し、国内外で様々な賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追及している。

 

飛騨産業
「豊富なブナ材資源」と「飛騨の匠の伝統を受け継いだ職人」と云う背景の基に中央木工株式会社(現在の飛騨産業株式会社の前身)として設立。曲木に従事していた経験者を創立と同時にスタッフとして迎え入れて事業を開始した。下駄の歯や木炭に利用されていた飛騨地方の豊富なブナ材をいち早く家具用材に開発した。創業当初の製品はトーネットのコピーだったが、その技術は今日的に見ても大変難度の高いものである。

 

 

 

| 商品紹介

アームチェア ウォルナット W59 D54  H72 SH41 AH63 (cm)

板座(左):300,000(税別)
張座(右):258,000(税別)~

 


アームチェア ホワイトオーク W59 D54 H72 SH41 AH63 (cm)

板座(左):260,000(税別)
張座(右):218,000(税別)~

 

 


テーブル ウォルナット W160~240 D90 H70 (cm)

 


テーブル ホワイトオーク W160~240 D90 H70 (cm)

 


■提供時期について
飛驒産業直営店「HIDA 東京ミッドタウン店」および飛驒産業ショールーム「飛驒の家具館 高山」の2店舗限定で、特別先行予約の受付を開始いたします。

受注生産にて製作を開始し、2020年2月1日より順次お届けいたします。

また、アームチェアをご注文のお客様には、先着100脚限定にて“シリアルナンバー入りのプレート付き”でお届けいたします。数に限りがありますので、お早めに下記の2店舗までお問い合わせください。

https://kitutuki.co.jp/kumahida/index.html


 


今回の製品開発のみならず様々な記念事業に取り組んで参ります。プロジェクトの成果は、順次公式ホームページ等で発表して参りますので、本事業の今後にもどうぞご期待ください。

 

photo by Masayuki Hayashi

 

▼HIDA 東京ミッドタウン店
https://hida-shop.jp/shop/
 
▼飛驒の家具館 高山
https://kitutuki.co.jp/showroom/takayama

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2019.10.01)

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