「柳本浩市展」“アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの” 自由が丘で開催

 

柳本浩市展
“アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの”
「YANAGIMOTO KOICHI, ARCHIVIST」

 

2017年4月29日(土・祝)~6月4日(日)まで、東京都自由が丘の six factoryにて、デザインディレクター、柳本浩市氏を追悼する展覧会「柳本浩市展」“アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの”を開催します。

柳本さんが逝ってしまったのは、一年前の3月4日のこと。デザインディレクターはじめ幅広い活動を通して、また人間味あふれる独特の人柄によって、たくさんの方から慕われていた柳本さんは、膨大な資料やデザインの収集家でした。自宅に残された膨大なファイル、資料、プロダクトの数々は、現在、長く交流のあったランドスケーププロダクツやデルフォニックスなどの倉庫に大部分が保管されています。

 

無印良品 池袋西武 企画展「STOCK展」より 柳本浩市自宅 Photo : Gottingham

 

 


ニューハート人形/マリリン・ニューハート作  (柳本浩市氏のコレクションより)

 

 


無印良品 池袋西武 企画展「STOCK 展」より 柳本浩市 自宅   Photo : Gottingham

 

 


無印良品 池袋西武 企画展「STOCK 展」より  柳本浩市 自宅   Photo : G ottingham

柳本浩市氏は、2002年に出版やプロデュースを行う自身のレーベル Glyph.(グリフ)を立ち上げ、Glyph.名義での出版や、企業との商品開発、展覧会のプロデュースなどで多くの実績を残しました。同時に多様なジャンルの収集家として知られ、その収集物が展覧会や各種媒体で紹介されるなど、価値の高さが広く認められていました。膨大な知識の持ち主でもあり、収集物と知識を生かしたいっそうの活躍が期待されていました。

本展では、柳本氏をアーキヴィスト(ものを収集し、整理し、その価値を見きわめてアーカイヴをつくり、未来へ発展させていく人)として捉え、彼の遺品を通してその思想と活動を伝えていきます。会場では、柳本浩市氏が自ら作成し、自宅に保管していた資料ファイルを公開。来場者は実際に手に取って貴重な内容を見ることができます。そこには 多様な領域の記事や文献とともに、伝説的エアライン「ブラニフ」や過去のオリンピック関連の印刷物なども含まれています。また、世界各国のスーパーマーケットや郵便局などで入手した食品パッケージ、洗剤などの容器、配送用ボックスなども展示し、様々なアイテムを図書館のように分類と関連性をもって展示します。

また本展に合わせて冊子「YANAGIMOTO KOICHI - ARCHIVIST’ S VISION」(2000部限定)を製作し、「ファイリング」「トラベル」「ポストモダン」などのいくつかのキーワードを手がかりにアーキヴィストとしての柳本浩市氏の功績を紹介します。故人を追悼するとともに、その活動の意図がいかに未来に向けられていたかを考察していきます。なお、本展の制作費用は、協賛企業からのご協力に加え、クラウドファンディングを活用する予定です。

今回の展覧会では、柳本さんへの追悼の気持ちをこめて、その貴重なコレクションを展示します。これをきっかけに残されたコレクションの意義がより広く知られ、有効活用されていくことを願うものです。

この企画は、柳本さんの奥様・鈴香さんのご協力のもと、生前の柳本さんを知るメンバーが実行委員となり、たくさんの方のご協力のもと進めています。展覧会にまつわる詳細は、Facebookなどで随時ご案内してまいりますので、ご覧いただければ幸いです。

 

|  ギャラリーツアー&トークイベント

開催日:2017年5月28(日)

①時間:12:00-12:30
ギャラリーツアー
 実行委員会のメンバーが、柳本さんのコレクションや展示の意図について詳しく解説します。

②時間:13:00-14:30
トークイベント
登壇者:降矢英子 小林恭 /設計事務所ima
モデレーター:熊谷彰博 /デザイナー

柳本浩市さんの妹の降矢英子さんを囲み、幼少期からの思い出や、コレクター/アーキヴィストとしての知られざるエピソードなどが語られる、とても貴重な機会です。

開催日:2017年6月4(日)

①10:00 - 12:00
トークイベント
登壇者:中原慎一郎/有限会社 ランドスケーププロダクツ/佐藤達郎 /株式会社 デルフォニックス/小林恭+マナ /設計事務所ima/郷古隆洋 /Swimsuit Department/土田貴宏 /ジャーナリスト
モデレーター:熊谷彰博 /デザイナー

 この展覧会を開催するに至った経緯、アーカイブについて、未来に向けてできることなどを語ります。

 


【開催概要】
展覧会名: 柳本浩市展
サブタイトル:「アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの」
英語タイトル:「YANAGIMOTO KOICHI, ARCHIVIST」
会期: 2017年4月29日(土)~6月4日(日) 会期中無休
開場時間: 12:00-18:00
会場: six factory 東京都目黒区八雲3-23-20  → map
入場料: 一般500円、大学生200円(学生証提示)、高校生以下無料
主催: 柳本浩市展実行委員会
協力: 株式会社 良品計画
キュレーション: 熊谷彰博
会場構成: 小林恭+マナ/設計事務所ima
メインビジュアル: 野口孝仁/Dynamite Brothers Syndicate
編集協力: 上條桂子、加藤孝司
企画協力: まほうの絵ふで、Glyph.
会場内グラフィック: 田部井美奈
Facebook: www.facebook.com/Yanagimoto.Koichi.Exhibition/

 

柳本浩市 プロフィール
1969年山梨県生まれ。幼少のころ、植草甚一に影響を受けてジャズと古本に目覚め、小学1年生からアメリカ文化に没入し、古着や家具などの収集を開始。ただ収集するだけでなく収集物を独自の視点で再編集し社会背景と照らし合わせて再定義した。マーケティング、セールス・プロモーションなどに関わる会社員時代を経て、2002年にGlyph.を起業。自社の商品開発や出版事業からスタートし、後にKDDIのリテールサービス事業や代官山 蔦屋書店のアドバイザー、アサヒビールの東京オリンピック事業など大手企業の商品開発やブランド戦略アドバイザー、行政の地方創生事業などのプロジェクト・マネジメントに携わる。並行して多くの雑誌の特集監修や執筆なども行った。また飲み会「リアル中西」を主宰し、SNS時代における人的ネットワークの構築を実践した。著書に、社会とデザインの関係性を考察した『DESIGN=SOCIAL』(ワークス・コーポレーション)、新しいメディアの創出を提案した『共創がメディアを変える』(中村堂)などがある。

 

自由が丘 six factory 会場風景

 

 

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(文:インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2017.03.15)

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