TOTOギャラリー・間で「トラフ展 インサイド・アウト」を開催


空気の器 (2009年) ©冨田里美

 

建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の個展
「トラフ展 インサイド・アウト」を開催

 


TOTOギャラリー・間では、建築からインテリア、家具まで幅広く手がけてきた鈴野浩一氏と禿(かむろ)真哉氏による建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の個展「トラフ展 インサイド・アウト」を開催します。
 

2010年に東京・六本木のAXISビルで開催された「トクショクシコウ展」の企画から生まれた「空気の器」は、当初のオリジナル作品にさまざまなアーティストとのコラボレーション作品も加わり、今や海外でも高い人気を集めています。斬新なアイディアが高い評価を得、住宅設計のほか、店舗やショールームの内装、展覧会の展示構成、舞台美術、そして家具や指輪まで、建築の枠を越え、200を超えるプロジェクトを手がけています。

 

 


テンプレート イン クラスカ(2004年) ©阿野太一
 

トラフ建築設計事務所のルーツは、東京・目黒通り沿いに建つ築35年のホテルの客室をリノベーションするプロジェクト「テンプレート イン クラスカ」(2004年)にあります。一回限りのつもりで組んだユニットが生みだした空間は、客室に必要な機能や備品、また宿泊客が持ち込むものまでをも一枚の壁に空けられたフレームに等価に収め、あたかも一枚の絵のようにディスプレイするというものでした。

 

 

 


港北の住宅 (2007年) ©阿野太一

 


目黒本町の住宅 (2012年) ©阿野太一

 

このように、モノ、インテリア、建築の境界を外し、フラットな視点でその間を行き来することで、その場所や空間、素材の可能性、魅力を最大限に引き出してきたトラフのアプローチ方法は、時に人の流れや行動、街の様相までをも変える力を持ちます。

 

 


光の織機 (Canon Milano Salone 2011)(2011年) ©大木大輔

 

 


AAスツール (2012年)©吉次史成

 

 


ガリバーテーブル(2011年) ©吉次史成

 


gold wedding ring(2012年) ©田村孝介

 

「インサイド・アウト」と名づけられた本展は、初期作品から数々の会場構成、プロダクツ、そして最新の住宅プロジェクト「Big T」(2016年)に至るまで、その完成形をスタディの過程、試行錯誤する中で手がかりとなったもの、インスピレーションを受けた素材などとともに展示することで、創る過程をも楽しむトラフのアタマの中をのぞき、思考の過程を追体験いただだける内容となります。トラフの思考法に触れ、これからの建築や都市の有り様を探るきっかけとなるはずです。

また今回、TOTOギャラリー・間の展示空間(3・4F)を飛び出し、同ビルにあるセラトレーディングのショールーム(B1・1F)やBookshop TOTO(2F)にまで作品が展開されます。更に東京(イイノホール)と金沢(金沢工業大学)での講演会に加え、会期中にはトラフのおふたりとこれまでさまざまなプロジェクトで協働してきた4名の方をゲストに迎えギャラリートークも開催。また、本展にあわせ、トラフが監修した、TOTOギャラリー・間オリジナル「空気の器」も発売します。

 

 


 

コンセプト

ホテルの小さな客室の内装を手がけたことからトラフの活動が始まった。私たちの仕事は指輪などのプロダクトからインテリア、舞台美術、建築まで幅広い。どんなことであれ、目の前にあることに興味をもって積極的に取り組むことで、さまざまな領域を横断しながら活動してきた。

建築は、敷地とその環境など、与えられた条件を受けて初めて計画することができる。一方でプロダクトは、どこで誰に使われるのかも分からないことが多く、建築を学んできた私たちには戸惑いがあった。そこで、例えば小さなプロダクトであっても“敷地”を自ら設定することで、建築が周辺環境と密接に関係するように、そのスケールにとどまらない広がりを与えうることが分かってきた。私たちも参加している石巻工房のプロジェクトは、地域との小さな接点をつくるような家具のデザインを通じて、地元の雇用を生み、今では石巻における産業として定着しつつある。この試みを、家具から都市へと広がる提案のひとつの実践の場と捉え、継続して取り組んでいる。

「インサイド・アウト(Inside Out=裏返し)」というタイトルは、本展でトラフの頭の中をさらけ出すこと、そして、トラフがこれまで「都市>建築>インテリア>家具>モノ」といったヒエラルキーにとらわれないアプローチをしてきたことを表象している。これまで手掛けてきた作品から、現在進行中のプロジェクトまで、その過程で生み出された思考の断片をフラットに並べて、風景のようなものをつくり出す。トラフのクリエイションの現場に入り込むライブ感を体験してもらいたい。

鈴野浩一 禿 真哉

 

 

 

【開催概要】
展覧会名(日)トラフ展 インサイド・アウト
展覧会名(英)TORAFU ARCHITECTS Inside Out
会期2016年10月15日(土)~12月11日(日)
開館時間11:00~18:00休館日月曜・祝日 ただし、11月3日(木・祝)は開館入場料無料
主催TOTOギャラリー・間企画TOTOギャラリー・間運営委員会
(特別顧問=安藤忠雄、委員=小嶋一浩/妹島和世/塚本由晴/エルウィン・ビライ) 協力石巻工房、イシマル、伊千呂、かみの工作所、ルフトツーク、WOW inc、セラトレーディング後援一般社団法人 東京建築士会
一般社団法人 東京都建築士事務所協会
公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人 日本建築学会関東支部

 

 

 


トラフ建築設計事務所
鈴野浩一(すずの こういち)と禿 真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクト、空間インスタレーションなど多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、エリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。2015年「空気の器」が、モントリオール美術館において、永久コレクションに認定。2011年『TORAFU ARCHITECTS 2004-2011 トラフ建築設計事務所のアイデアとプロセス』(美術出版社)、2012年『トラフの小さな都市計画』(平凡社)を刊行。

トラフ建築設計事務所

トラフ建築設計事務所
http://torafu.com/

 

 


http://www.toto.co.jp/gallerma/index.htm

(文:インテリア情報サイト編集部-9  /  更新日:2016.08.20)

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