【フォト・レポート】「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」 会場レポート

カラーユニバーサルデザイン

 

 

 

色を認識するメカニズムは人によって異なっています。色を認識する感覚=「色覚」は、実は誰ひとりとして同じではありません。色覚検査によって、色覚が一般と異なるとされている人は日本では300万人以上、世界では2億人いると言われています。ここでは、色のシュミレーターを使って、実際に色覚のタイプが違うと色がとのように見えるかを体験できます。

 

 

動く色

 

 

 

1990年代から、目盛りのない温度計を用いた作品を発表している諸泉茂さんの作品です。人の体温に反応して上昇する色のついた液体は、目盛りがないため、何度なのかはわかりません。ガラス管の底を触ると液体が体温に反応して上昇する。つまり色が動きます。この動く色が何を示しているのか、解釈は自由です。

 



食べる色

 

 

 

ナスの紫、ルバーブのピンク、ニンジンのオレンジなど、野菜そのままの色をとることができれば、今まで存在しなかった100%自然由来の鮮やかな着色料が可能になります。常磐植物化学研究所の協力で、野菜から色素を抽出してもらい、12色の食べる色ができあがりました。

 

また、サンショウやニンニクなどの香味野菜からは、香りをハントし、ウナギのかば焼きやサラダなどにスプレーする、食べる香水をつくりました。


色がもつイメージ

 

 

 

神奈川県と東京都の美大に通う女子大生に、204種類のキーワードに対して、感じる色をアンケートしました。色は、黄、黄緑、緑、青、紫、ピンク、赤、茶、オレンジ、黒、灰、白という12色から選びます。その結果を2次元の分布図と3次元の立体にして表現しています。

 

 

あたなの未来は、何色ですか?

 

 

 

会場の出口付近に、来場者が未来をイメージする色を貼り付けるボードがあります。来場者は、数ある色の中から1色だけ選ぶことができます。

色んな色が並んでいます。あなたのイメージは、何色でしょうか。


今回ご紹介させて頂いたものの他にも、興味深い展示がたくさんあります。

色からはじめるデザインは、プロセスに関わる人々や使い手に色の意味や物語を伝え、拡げていきます。

 

「カラーハンティング」がもたらす豊かな色彩世界と、色からはじめるデザインの可能性を体感して下さい。

 


 


[開催内容]
会 期 : 2013年6月21日(金)~10月6日(日)
休館日: 火曜日
開館時間 :11:00~20:00 (入場は19:30まで)
入場料 : 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
      15名以上は各料金から200円割引
      障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
      その他各種割引についてはウェブサイトをご覧ください。
会 場 : 21_21 DESIGN SIGHT (東京ミッドタウン・ガーデン内)
    〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 TEL:03-3475-2121
アクセス : 都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅、千代田線乃木坂駅より徒歩5分
WEB http://www.2121designsight.jp/
SNS <Twitter>http://twitter.com/2121DESIGNSIGHT
    <Facebook>http://www.facebook.com/2121DESIGNSIGHT

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2013.07.12)

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