東京都現代美術館「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展開催

靉嘔 ふたたび虹のかなたに


展示室いっぱいに広がる靉嘔のオプティミスティックな世界
「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展開催

 

東京都現代美術館で2012年2月4日(土)より「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展、生命力溢れる靉嘔(あいおう)の世界。その初期から新作までを網羅する回顧展を開催します。


靉嘔(あいおう)

1931年、茨城県に生まれた靉嘔は、1950年代、池田満寿夫らと共にデモクラート美術家協会に参加し、明るい色彩の油彩画を発表し注目されました。1958年には、ニューヨークに渡り、知覚によって認識される世界を具体的な物との対話によって改めて捉えようとする中で、箱の穴に指を入れ鑑賞する《フィンガー・ボックス》や、周囲の環境を取り込んだインスタレーション等、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品が生まれます。日常の事物や行為そのものがアートに変換された1960年代、靉嘔の「エンヴァイラメント」と呼ばれるインスタレーションは先駆的な表現として注目されました。音楽家、詩人、美術家等ジャンルを超えたアーティスト達が交わり、パフォーマンスや印刷物の製作等を通し、今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ、「フルクサス」のメンバーとしてオノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクらと共に活動します。やがて、線で描く絵画を拒否し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線(スペクトル)を重ねる「虹」の作品が生まれ、ヴェニス・ビエンナーレ(1966年)での発表等を経て、靉嘔は「虹のアーティスト」として国内外で知られるようになります。靉嘔の虹との格闘は、版画、絵画、インスタレーションと様々な形式により、現在まで続いています。

本展では、数多くの虹のシリーズやパフォーマンスのドキュメントの他、触れて楽しむ体験型のインスタレーションや192色の虹色で描かれた30mにおよぶ新作、1987年にエッフェル塔にかけられた300mの虹の帯等を大規模に展示します。展示室いっぱいに広がる靉嘔のオプティミスティックな世界をお楽しみください。

 

靉嘔 ふたたび虹のかなたに

 

靉嘔 ふたたび虹のかなたに


2012年2月4日(土)~5月6日(日)

OPEN : 10:00-18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日 : 月曜日(4月30日は開館)、5月1日
入場料 : 一般1,100円(880円) | 大学生・65歳以上850円(680円)
中高生550円(440円) | 小学生以下無料
※ ()内は20名様以上の団体料金
※ 本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
※ 同時開催「田中敦子 アート・オブ・コネクティング」とのセット券:
一般1,500円|学生・65歳以上1,200円|中高生700円
会場:東京都現代美術館 1F,B2F
http://www.mot-art-museum.jp/index.html

 

(文:制作 PR-N_PR制作部-3  /  更新日:2012.01.30)

この記事へのメンバーの評価

  
  • まだコメントがありません。

バックナンバー

Knowledge and Skill

Group Site

ページトップへ