【フォト・レポート】POSTALCO マイク・エーブルソン Hotel CLASKA 新客室 完成


新客室Room 702

 


【フォト・レポート】
POSTALCO デザイナー マイク・エーブルソンによる
Hotel CLASKA 新客室が完成 宿泊ご予約受付開始
Room 701・702 "In Praise of Shadows"

 


POSTALCO デザイナー マイク・エーブルソンによる Hotel CLASKA 新客室Room 701・702 "In Praise of Shadows"が完成。宿泊予約の受付開始しました。


CLASKA(クラスカ)は東京 目黒通りでかつて人々に親しまれた古いホテルをリノベートして生まれた、ホテル・ダイニング&カフェ・レンタルスタジオ・ギャラリー&ショップからなる複合施設です。Hotel CLASKAは1部屋ごとに異なるデザインで20のホテル客室を備えています。数年ごとにリノベーションするこの空間からは、暮らすように寛いで過ごすことができる快適さとCLASKAの美意識を感じることができます。
 

リノベーションによるデザインホテルの先駆けとしてオープンしてからこの秋で丸15年。オープン後、文化複合施設としてリニューアルし、CLASKA Gallery & Shop "DO" がオープンしてからは10年が経ちました。そんなアニバーサリーイヤーにふさわしい新たな客室が完成しました。


 

 

| Room 701・702 "In Praise of Shadows" 紹介



今回の客室リノベーションは、谷崎潤一郎氏の随筆『陰翳礼讃』から影響を受けたという、POSTALCO デザイナー マイク・エーブルソン氏がデザインしました。

 

"In Praise of Shadows" 『陰翳礼讃』とは

まだ電灯がなかった時代の今日と違った日本の美の感覚、生活と自然とが一体化し、真に風雅の骨髄を知っていた日本人の芸術的な感性について論じた谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』は谷崎の代表的評論作品で、日本的なデザインを考える上で注目され、国内だけでなく、戦後翻訳されて以降、海外の知識人や映画人にも影響を与えています。

 


新客室Room702


見過ごされてしまうこともありますが、客室の中で「照明」はとても重要です。この2部屋の客室デザインは、谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』で紹介されている、まだ電灯がなかった時代の日本の伝統的な家屋における、陰翳の活用方法に深く影響を受けています。3種類の照明を自在に調整し、昼と夜、それぞれの時間帯の中で好きな光を見つけていただければ幸いです。
ー POSTALCO デザイナー マイク・エーブルソン

 

 



木の柱に光を埋め込んだような見え方にこだわったタモの無垢材で製作された照明。電球が直接目に入らず、でもどこが光源なのかはわかるやさしい光がリラックスさせてくれます。

 


スイッチ小屋に収った調光スイッチ
 


和を感じる銅のスイッチプレート

宿泊者が好きな光を楽しんで見つけられ大切に思えるように電気のスイッチも演出。外の時間の経過とも合わせて、明るさも暗さも味わえます。

 

 

 

| コンパクトにまとめられた機能性高い客室

■ 動かせるデスク~


701


701

旅の宿泊は人それぞれ目的が違うもの。宿泊の際、ワークやリラックスタイムで好きな位置に移動できる便利なデスクです。片側は車輪で、反対側は棚のレールで動かせる仕様になっているため女性一人でも簡単に動かせます。

 

 

■ オープン棚~忘れ物につながりやすい要素をなくす


701


702

ホテルの部屋に忘れ物をするとそれだけで旅の後味が悪くなってしまいます。忘れ物につながりやすい要素をなるべく排除するため引き出しは作らずオープンな棚とベンチを荷物置きに。クローゼットもなくしてオープンなパイプをハンガーラック代わりになります。冷蔵庫も要注意なので買ってきた飲み物などを置いて置けるよう窓辺の棚も幅広の笠木になっています。

 

 

 

■ 高く設けられたベッドと有効利用されたベットの下


702のベット下



701のベット下

スーツケースを常に開いておけるのがベスト。高く設置されたベッドのその下にスーツケースを広げられるスペースがあります。ベットに腰を掛けるとちょうど窓の高さになり、お天気の良い日は富士山を臨むことができます。
 

ベット下に設置された金庫と冷蔵庫

 

 

■ 客室入り口とバスルームは日本の風景

客室の入り口にはベンチ式框の下に大きな石。マイク・エーブルソン氏が自ら石材所に足を運んで探してきたソリッドな強さのある石です。玄関三和土(たたき)は玉砂利洗い出し。これはバスルームの床へと続いています。
 


壁はゆらぎのあるやわらかな色味の白タイル、床は洗い出し。やさしく降り注ぐ快適なオーバーヘッドシャワー。



バスルームの建具は格子引き戸

 

毎日触れるものにはあたたかみのある素材をと常に思っています。ホテル客室では機能性も大切です。ただ機能だけを考えて作ると、冷たい素材で病院のような落ち着かない空間になってしまいます。そのため今回は素材にとことんこだわりましたとマイク・エーブルソン氏。

 

海外で多く翻訳されている日本文学。外国人から見た日本はどのようなものなのかと日本人として常に気になりますが、ものへの感じ方はそう大差はないようです。CLASKA(クラスカ)のある目黒通りは、古さを残しながら新しく進化している外国人にも日本人にとっても居心地のよいリアルな日本の街です。日本文学から影響を受けてデザインされたこの部屋はこの街のように、外国人も日本人も心地よいと感じる空間となりました。

 

 

 


マイク・エーブルソン
ロサンゼルス(カリフォルニア州)生まれ。ロサンゼルスのアートセンターカレッジオブデザインでプロダクトデザインを学ぶ。1997年にNYへ移り、ジャック・スペードのコンセプト作りとプロダクトデザインに携わる。東京を拠点にして16年余り、ポスタルコでのプロダクトデザインだけでなく、カルダー財団、サンスペル、コンランショップ、イッセイ・ミヤケ、エルメスなど、さまざまなクライアントとの仕事をしている。


ポスタルコは毎日使う物を先入見なしに観察して、そこにモノ作りの契機とヒントとインスピレーションを見つけています。ロゴが伝書鳩なのは、もともと手紙でのやり取り、コミュニケーションにインスパイアされたからです。そもそも始まりは書類入れとノートブックでしたが、革の財布、レインウェア、ペン、キーホルダー、バッグ・・・、など他のアイテムにも、独自の考え方を応用していきました。NYのブルックリンで起業し、いまは東京を拠点にして15年以上が経ちましたが、日々の暮らしに日本のものづくりの技術を活かせる途を見つけ出すこともポスタルコのテーマです。性別、年齢、国籍を問わずに愛されるそのプロダクトは、永く使われることを想定して作られていて、生活することを軽くみないで、そこにこそ驚きや、発見のよろこび、Fun(たのしさ)をみつけようとする姿勢につらぬかれています。そのデザインの特徴は、Understatement(控えめ)でありながら、Utility(実用性)にすぐれていて、どこかしらWarmth(ぬくもり)があります。
http://postalco.net/

 

 

 

 

 

 

【施設概要】
施設名称:CLASKA(クラスカ)
所在地:〒152-0001 東京都目黒区中央町1-3-18 → map
Tel::03-3719-8121
http://www.claska.com

 

claska_logo.png

 

#ホテル・宿泊施設 空間デザイン集

 

 

 

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(文:制作_インテリア情報サイト編集部_3  /  更新日:2018.07.30)

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