熊谷からの挑戦~いままでにない商業施設

 

かつて大型クレーンの教習所として使われていた敷地や建物を、大幅なリノベーションによって複合商業施設に生まれ変わらせた「NEWLAND」は、熊谷にあります。

 

私たちにとって熊谷のイメージは「夏が極端に暑い街」でしょうか。湘南新宿ラインで渋谷から電車に乗って約1時間で、熊谷駅に着きます。栃木、長野、新潟、茨城など近県へは、電車や車で1時間前後。農業、商業、工業のどれもバランスよく発展しており、約20万人の人口は昼夜でほとんどの差がありません。生活にも仕事にも最適な環境を備えた場所が熊谷です。

 

プロジェクトデレクターであり、運営・リーディング会社デッセンスの責任者である山本和豊さんにこの熊谷に「NEW LAND」をオープンさせることになった経緯をお聞きしました。

 

山本さんは、熊谷の地元の工業高校を卒業したあと、電話の工事会社に勤務後、リフォーム会社勤務でインテリアを学び、その後独立して、デッセンスの前身であるリフォームを手掛けるCDLを設立しました。そのころは、1つの物件でお金を稼ぎ、大好きなサーフィンをするためにオーストラリアやメキシコといった世界各地を旅してまわり、お金が無くなると日本に戻り、また仕事をするという、自由気ままな生活を送っていたとの事。その後2005年に株式会社デッセンスを設立。

2008年ごろから「DESIGNTIDE TOKYO」などデザインイベントに、自身の作品を発表し続けてきました。
 

「DESIGNTIDE TOKYO」や展覧会で知り合った仲間はみんな、東京を拠点した人たちばかり。そんな山本さんに、なぜ東京に事務所を構えなかったのかと聞いてみると、「あえて、情報過多で、オーバーストア(たくさんのお店がある状態)な「東京」の中で勝負するのではなく、「地方」で、仕事をしたかった」と山本さん。デザインの仕事をするには突き抜けたクリエイティブさが必要で、それでいてお客様に寄り添うような提案も必要です。地方でそれができると思ったからです。

前々から、モノと真剣に向き合い、そして、徐々に成長していく、そんな成長を人々が素直に感じることができる場所がほしいと考えていました。

 

そんなときに、この大型クレーン教習所の再利用の依頼がありました。

 

「大量生産大量消費」が見直されはじめ、「情報化社会」という言葉の負の側面にも気付きはじめた今の世の中で、このままではいけない、なにかが違うという違和感を持っている人は、きっと多いはず。その解決策のひとつが、情報やモノにふりまわされないこと。

 

情報を整理し、ひとつのモノとじっくりと向き合い、雑貨や家具、洋服も自分の感覚を信じて選択する。時間とともに人々の記憶から風化していくような刹那的な施設ではなく、地方からの文化発信・交流の場として、強い独自性をもち、「消費」されないものを作りたいという想いが、この施設を作ろうという意欲になったそうです。

 

竣工までの苦労を聞いてみると、「施設ひとつひとつを創造して作り上げることは、とても楽しかったのですが、建築の申請のための行政とのやり取りが一番大変でした」とおっしゃったのは、山本さんの公私ともパートナーであり、「NEWLAND」の運営サポートをされている島田(山本)和代さん。

ここまでの形にするのに、人知れずたいへんな苦労があったことでしょう。

 

 

「まだまだ考えてことは、ぜんぜん実現できてないですよ。これからです!あとは結果を出すだけ」と力強い言葉の山本さん。

こんな思いを熊谷の人々に分かってもらうには、すぐには難しいかもしれませんが、地方都市ならどこにでもひとつはある、かつては賑わっていたけど今は廃墟といった施設を、情熱と手腕でこれほどすばらしい活力ある「街」に生き返らせた、山本和豊さんと彼を中心としたチームの挑戦は、まだ始まったばかり。

 

この挑戦は、きっと熊谷の人々を幸せにして元気にさせるはずです。そして、この挑戦が日本中に響きわたることを真に願います。

 

 

NEWLAND-map3.jpgアクセス

公共交通機関をご利用の場合
JR高崎線「熊谷駅」からバスにて19分「江南病院前」下車徒歩1分
東武東上線「小川町駅」からバスにて21分「江南病院前」下車徒歩1分
最寄り駅はJR高崎線「熊谷駅」、東武東上線「東松山駅」「小川町駅」

 

車でお越しの場合
関越自動車道 練馬ICから約25分、東松山ICを降りて約15分、嵐山小川ICを降りて約9分
※駐車場台数に限りがございますので予めご了承下さい。

 

NEWLAND

〒360-0114 埼玉県熊谷市江南中央2-3-5
TEL:048-501-7553 MAIL:info@new-land.jp
営業時間:午前9時より/定休日:年末年始(施設全体)

※各店の営業時間・定休日は店舗により異なります

 

「NEWLAND」のHP http://www.new-land.jp/
FACEBOOKのページ www.facebook.com/NEWLAND.jp
twitterアカウント @NEWLAND_news

 

 

 

 

 

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(文:河西 里砂  /  更新日:2012.09.12)

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