あかりStyleシリーズ

 

こんにちは。前回は「ひかりの秘密」というタイトルお話ししました。
今回はそのひかりでストレスを解消してしまおうというお話です。

 

〜光の色と私たちの気持ち〜

太陽の光と私たちの生理的リズムはどうやら深く関係しているようです。

「交感神経」と「副交感神経」...こんな言葉を聞いたことはありませんか?「交感神経」は心身を活動的にさせるためのもの、一方「副交感神経」は心身を休めるためのものと区別されています。ところで「交感神経」と「副交感神経」の切換えは一日のあるタイミングで行われているのはご存知でしたか?

お休みモードの副交感神経から活動モードの交感神経へのスイッチは「朝日」を浴びているとき、逆のスイッチは「夕日」です。この切換えがうまくできないと人は不眠症やうつ病、自律神経失調症になりやすくなるといわれています。

さて私たちを取り巻く環境を少し振り返ってみましょう。朝日や夕日をきちんと浴びてスイッチを切り替えられる環境にいらっしゃるかたは多分少ないでしょうね。

朝は出勤ギリギリまで布団の中、急いで準備し、電車に揺られてオフィスへ。真っ白い光を強烈に放つ蛍光灯の下で深夜まで仕事、また白い光の蛍光灯の電車に揺られて帰宅、部屋の灯りも白い光の蛍光灯。コンビニで買った弁当を食べて就寝...こんなパターンが続いているのではないでしょうか。ところでこのような生活で交感神経と副交感神経のスイッチ切換えはできているのでしょうか?当然仕事中にゆっくり夕日を見ることはできないし、忙しい仕事中に神経がお休みモードに入ってしまってもいけませんね。つまりいつも交感神経に支配されていて心身ともに活動モードのままの生活が続いているということなのです。こんなことではいつかは病気になってしまいますね。

 

〜お部屋の灯りに注目してみましょう〜

太陽が高いうちはバリバリ働いて、夕方になったらお仕事はおしまい...これが理想なのでしょうけれど、現代社会ではこれは実現不可能です。

それではせめて交感神経から副交感神経へのスイッチ切換えのタイミングだけでも作ってみませんか?

どうすれば良いのでしょうか?難しいことはありません。夕方と同じような光環境を作ればよいのです。まず光の色ですが、白熱灯が良いでしょう。真っ白な蛍光灯ではオフィスと同じ光環境ですから避けたほうが良いですね。光の位置はどうでしょうか?夕方の太陽は地平線あたりの低い位置にありますから、天井から吊るすタイプの灯りではなく、床に置くタイプの灯りが良いですね。そして明るさは控えめにしましょう。

左の画像で比較してみましょう。左は天井のシーリングランプ(白色蛍光灯)右は天井のダウンライトとフロアランプ、スタンドの低い位置に光を集めた空間です。

どちらの空間がここちよく感じますか?
右の空間の方が気持ちが落ち着きませんか?

 

光の重心は視線よりも下にした方がここちよい空間になりそうですね。

気持ちがゆったりする空間を作って上手にスイッチ切換えをしましょう。

次回は「光源の種類」についてお話しましょう。

<< 前へ 1  2  3  4  5  次へ >>

(文:インテリア情報サイト編集部-6  /  更新日:2010.01.20)

この記事へのメンバーの評価

  
  • まだコメントがありません。

バックナンバー

Knowledge and Skill

Group Site

ページトップへ