日進木工(NISSIN)新シリーズ「コーラス」から新作チェア 発表


 

 

 

ダイニングに佇む彫刻!?
アートピースのような存在感を放つ無垢材チェア

飛騨高山の家具メーカー 日進木工(NISSIN)
松岡智之 デザイン
新シリーズ「コーラス」からチェア 発表

 


2019年 6月、岐阜県・飛騨高山の家具製造メーカー・日進木工(NISSIN)は、デンマーク王立芸術アカデミー留学経験を持つデザイナー、松岡智之氏を迎え、新しいシリーズ「コーラス」から、新作のチェアを発表いたしました。

 

ダイニングチェアを得意とする日進木工株式会社は、これまで、軽く丈夫であり、どのアングルから見ても美しいデザインが特徴の椅子を手がけてきました。

文化財保存修理施工なども行う飛騨の木工家具を展開する日進木工株式会社のそのモノづくりの背景には、木材を丸太の状態で仕入れ、飛騨高山で製材を行なうところから始まります。丸太から製材する理由は 2つあり、 1つは用途に応じて柾目や板目、厚みを挽き分け、端材からも角材を取り、木材の無駄が出ないよう工夫をするモノづくりために行います。もう 1つは、木材の乾燥マネージメントをより深められ、しなやかで剛健な造りを実現しています。

 


様々なインテリアに溶け込む家具シリーズ
今回発売する商品は、そうした日進木工の技術力を最大限に活かした無垢材で構成された「CHORUS(コーラス)」というダイニングセットです。木の本来の質感を生かし、また長く使い続けられる無垢材にこだわったチェアとなります。暮らしに溶け込む上質なダイニングセットとして、またホテルやレストランなどコントラクト向け家具としても想定し、国内・海外、用途問わず、様々なインテリアに溶け込む家具シリーズです。

 

室内空間はさまざまなエレメントで構成されています。家具、植物、食器、衣類……、これらを選び、まとめ上げているのは、その空間の要となる “人”。指揮者としてタクトを振り、穏やかな歌声を調和させるように、豊かな空間へと導いています。そこに一層の彩りを添えてくれるのは、棚や壁に飾られたアートではないでしょうか。それは空間にとって大切なパートであり、心までも満たしていきます。

 

 

 

 

|  CHORUS(コーラス)のデザイン

身体感覚から導き出したというチェアは、彫刻的な佇まいを有している。この有機的なフォルムは、曲げ木技術をはじめとする日進木工の職人たちの卓越した技があってこそ実現できたといえよう。北欧や中国の明調、シェーカーチェアなど、さまざまな椅子のデザインの要素を再構築したことで、多様な空間と重なり合う。

 

デザイナー 松岡智之
1992 千葉大学工学部工業意匠学科卒業。株式会社GK設計にてプロダクトデザイナーとして勤務後、デンマーク王立芸術アカデミーデザイン科に留学。デンマーク留学中より、フリーランスとしての活動をスタート。プロダクトデザイナーとして主に北欧デザインの流れを汲む、機能的でシンプルな飽きのこないデザインを得意とする。シンプルだからこそ汎用性が高く住宅、商業空間や公共空間でもデザインで家具を中心に国内外の企業との商品開発に携わる。2014年国際家具デザインコンペティション旭川2014にてシルバーリーフ受賞。

 

 

彫刻的な佇まい

CHORUSはエモーショナルな雰囲気を漂わせ、空間が奏でるハーモニーと重なり合います。優美な曲線を描く凛としたフォルム、優しい木の温もり、内包されたつくり手の気配、まるで彫刻作品のような存在感は空間と呼応し、なめらかに溶け込んでいく。そして新しい感性が呼び起こされ、暮らしにうるおいが増していることに気が付くでしょう。 CHORUSは空間というひとつの楽団の一員であり、いつの日も、永い年月を経てもなお、端正な響きを放ち続けます。


 

身体感覚

思わず触れたくなる、木の質感と柔らかな表情。どうぞゆっくり、腰を下ろしてください。身体をしっかり受け止めながらも動作は妨げられることなく、何も感じないほどの快い違和感は、このうえない座り心地の良さの証。アームに指先を絡ませ、肘から先端までの感触を味わっていくうちに、自然の営みかの如く、 CHORUSは身体に馴染んでいるはずです。椅子は誰しもの生活の中にある日常的な存在。だからこそ、身体感覚に基づいた造形を導き出しました。

 

 

機械と手仕事のバランス



CHORUSは日進木工の家具の中でも、職人の手仕事による工程が多いシリーズ。例えば椅子のアームから後脚にかけてのラインひとつをとっても、惜しみなく手間暇を注いでいます。機械で荒加工をした後、サンドペーパーなどを使い、職人がすべて手作業で仕上げていく。他にも、随所に用いられた高度な曲げ木技術、中央に膨らみをもつ 4本の脚、 3次元曲面の背板、丁寧な磨きなど、こだわった点は枚挙にいとまがありません。CHORUSは職人が培ってきた手の感覚を頼りに、生み出されているのです。

 

 

空間との相性

CHORUSのチェアからは、さまざまなデザインの系譜が読みとれます。流線型を描くアームは北欧デザインの情緒を漂わせ、笠木と背板によって構成された T字のフォルムは中国・明代の椅子「圏椅(クァン・イ)」からインスピレーションを受けたもの、無駄を削ぎ落とした直線的な脚はシェーカーチェアを彷彿とさせるでしょう。様式を組み合わせ、造形を再構築することにより、多様な空間との相性の良さを叶えました。この複雑なプロポーションは、「現代の匠」と呼ぶにふさわしい日進木工の職人の技があってこそ具現化できています。日進木工は日本を代表する家具の産地・飛騨高山を牽引する家具製造メーカーのひとつ。その誇りと美意識が、個性と普遍性を併せもつデザインと融合したことで、より一層のタイムレスな価値をもたらしています。
 

コーラス HP:https://www.nissin-mokkou.co.jp/chorus/

 


|  商品紹介(一部)

コーラスダイニングチェア/ 無垢板座タイプ

 

コーラスダイニングチェア /ファブリック張り座タイプ

 


コーラスダイニングチェア /レザー張り座タイプ

価格、サイズ、張り座などの詳細は
https://www.nissin-mokkou.co.jp/chorus/assets/img/common/nissin_release0613.pdf

 

 

※取扱い製品、在庫、価格については各ショップまたはショールームへお問い合わせください。
https://www.nissin-mokkou.co.jp/shop
 

■ 本社(工場・ショールーム)
所在地:岐阜県高山市桐生町7丁目78 本社屋1-2F → map
TEL:0577-33-1123
営業時間:9:30〜17:00
定休日:定休日 祝日(夏季、及び年末年始休業有り)


■ 東京ショールーム
住 所:東京都品川区東五反田 5 -25 -19 東京デザインセンター 1F → map
T E L:03-3448 -877
営業時間:110: 00~ 18: 00
定休日:水曜、第 1・3木曜(年末年始は除く)
 

 

 

 

| NISSINのモノづくり

インテリアの主役は「人」であると、私たちは考えます。食事をしたり、会話を楽しんだり、本を読んだり、音楽を聞いたり、リラックスしたり、人が心地よく過ごしてこそ、空間は彩りを増していくはず。そのためにはどんな家具が必要なのか。私たちが導き出したのは、「シンプルなモダンデザイン」という答えでした。日進木工の顔ともいえる椅子は、軽く丈夫であり、どのアングルから見ても美しいデザインが特徴です。そんなデザインのルーツは、 1963年の北欧視察で出会った北欧の家具たち。その出会いはまさに運命的といえるものでした。私たちは北欧から学んだデザインのエッセンスと、飛騨匠から継承した伝統的な技術を融合させ、堅牢かつ機能美に溢れた家具へと昇華。それは時代や環境を問わずあらゆるシーンにマッチし、人に寄り添い続けていきます。

日進木工の家具づくりは、機械加工と職人の手加工、伝統的な工法のベストミックスによって行われています。機械加工といっても木材の切削が主な内容。たとえ同じ木から製材したパーツでもそれぞれに個性があるため、どの工程においても熟練した技と知識が必要とされます。
 

 

軽さと強さを意識した職人の技が、随所に生きる家具づくり

1日のうちに何度も立ち座りを繰り返し、人によって重量や身体の動かし方がさまざまだからこそ、椅子は軽くて丈夫な方がいい。軽さと高い強度を併せもつ、日進木工の椅子。それを実現させているのは、腕利きの職人による「角ホゾ構造」という接合加工技術です。角ホゾ構造とは木造建築の柱と梁をつなぐ木組みの一種。椅子は部材を細くして軽量化を図っているため、細いパーツでもしっかり接合できる角ホゾ構造でなければ十分な強度が保てません。日進木工では高度な機械加工技術と職人の手加工、伝統的な工法のベストミックスにより、家具を生み出しています。

 

 

飛騨高山の家具を体現する曲げ木の技術を駆使して

飛騨高山は椅子づくりから始まった日本有数の家具の産地です。中でも「曲げ木」は産地を代表する技術。どの工程においても木材の厚みや樹種によって時間や温度を調整しなければならず、季節の気候といった微妙な変化にも影響されるので、技術の習得は至難の業。この技術は木材の繊維が通った板や棒を曲げるため、材料のロスが少なく、一定の強度を確保できます。加えて木目の流れが活きた家具は見た目にも美しく、優美なラインを描く曲線が品位を醸します。日進木工では比較的曲げやすいとされるナラ材やブナ材はもちろん、多くの職人を手こずらせるウォールナット材、メープル材、不可能とされたチーク材の曲げ木加工にも成功しています。

 

 


現代の名工が取り組む歴史的建造物の修復と復元

日進木工には飛騨匠の系譜を継ぐ建具技術、指物技術を有する優れた職人が在籍しています。2009年には文化財修復事業を設立。「匠」と呼ぶに相応しい彼らを中心に、日本各地の国宝や重要文化財の修復や復元に力を注いでいます。

文化財保存修理施工事例
◯ 名古屋城本丸御殿 復元工事
◯ 瑞龍寺(国宝)内部修復工事
◯ 箱根関所・門 復元工事
◯ 諏訪大社 修復工事
◯ 勝興寺 修復工事
◯ 宗教法人 少彦名神社 修復工事


企業情報
日進木工株式会社
所在地:岐阜県高山市桐生町 7 -78
設 立:1946年 10月 22日
事業内容:木製洋家具の製造ほか
主要品目:ダイニングテーブル、ダイニングチェア、ボード、ソファ、リビングテーブル、
システム収納室内ドア・特注家具、コントラクト(物件対応)、文化財修復事業

https://www.nissin-mokkou.co.jp/

 

(文:制作 PR-C_PR制作部-5  /  更新日:2019.06.18)

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