ミラノサローネ2011 出展企業特集2

 

 

 

新しい感性の映像世界を進化させた「NEOREAL WONDER(ネオリアル・ワンダー)」〜Cannon〜

 

2008年から3年に渡り、「NEOREAL(新しい感性の世界)」をテーマにミラノサローネにて発表してきたキヤノンが、今年はさらなる新しい世界を追求する「NEOREAL WONDER(ネオリアル・ワンダー)」を発表展示しました。サローネきっての巨大スクリーンに、キャノンらしいデジタルイメージの世界を映し出していました。

今回は、2組のデザイナーを起用。建築からオフィス設計、舞台装置にプロダクトまで、多彩なプロジェクトを手がけ、国内外で多数の受賞歴を持つ若手建築家ユニット「トラフ建築設計事務所」が空間を。東京と仙台、そしてフィレンツェに拠点を構え、広告からアートまで幅広くビジュアルワークを展開するビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」が映像を手がけました。

ミラノサローネ2011

無数の水糸(みずいと・準縄(みずなわ)ともいい、建築で水平を示すために用いられる糸)を張った立体スクリーンに、WOWの光のイメージを凝縮させた映像「Circle of light(光の循環)」を投写。この映像は、日本の信号機や交通標識などをモチーフに、万華鏡のような世界を描き、また砂漠や水中にも例えられそうな自然のイメージをも挿入、淡い表現から色鮮やかなデジタルイメージまで、様々な表情を創造していました。

トラフ建築設計事務所は、この立体スクリーン「Light Loom(光の織機)」で、ミラノサローネELITA DESIGN AWARDS の最優秀賞を受賞。投写には、自社製の反射型パネルLCOS(エルコス)を搭載したプロジェクターを20台配置、斬新な立体スクリーンとの相乗効果で、これまでにない映像体験を実現させ、多くの来訪者が映像に釘付けになっていました。

 

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(文:宮内 有美  /  更新日:2011.05.09)

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