nendo デザインのミラノ万博日本館内ギャラリー空間「colourful shadows」

佐藤オオキを中心とするデザインオフィス nendo が、ミラノ万博(2015年ミラノ国際博覧会)日本館内ギャラリー空間と16のプロダクトをデザインしました。

イタリア・ミラノにて10月31日(土)まで開催されている、2015年ミラノ国際博覧会(以下ミラノ万博)の日本館内のギャラリー空間、COOL JAPAN DESIGN GALLERY(クールジャパン デザインギャラリー)とそこに展示される16のプロダクトをデザイン。展示プロダクトは、日本各地の伝統工芸師とコラボレーションをして制作されたものです。

 


colourful shadows
for 2015年ミラノ国際博覧会


ミラノ国際博覧会2015の日本館内のギャラリー空間とそこに展示する16のプロダクトのデザイン。
プロダクトは、ミラノ万博のテーマ「Feeding the Planet, Energy for Life」をふまえ、テーブルウェアやキッチンツールなど「食」にまつわるもの。空間が約11m×3mの細長い長方形なので、そこに展示台として黒くて長いダイニングテーブルを設え、同じく黒い椅子を24脚合わせた。このテーブルと椅子はギャラリーの奥に進むほど上に引き伸ばされたような形状になっており、不思議な遠近感をつくり出すとともに、ギャラリーの入口からテーブル上の全ての作品を俯瞰できるようになっている。ただし、ディテールまでは見えにくいため、来場者が興味を抱くことで自発的に展示に近づき、さらに近くで見たい場合は椅子を脚立のように使い、椅子に登って鑑賞することができる。全体としては食卓の風景でありながら、テーブルと椅子の関係の再解釈することで、個々のプロダクトを違う角度や距離感で見ることができる展示空間となるように考えられている。
 


photos by Daici Ano

 

展示品はすべて新たにデザインされたもので、それぞれ異なる日本各地の伝統工芸や地場産業とのコラボレーションによる制作。いずれも素材、質感、仕上げなどの繊細さに、日本のものづくりならではの丹念なプロセスや技術力が表れている。こうした繊細な魅力が伝わりやすくなるよう、展示品の色も全て黒で統一されている。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に羊羹を暗闇の中で食べることで味覚が研ぎ澄まされる話が出てくるが、この展示でも色の情報を削ぎ落とすことで観る人の意識を色以外の要素に向けたいと考えられている。見れば見るほど陰影の中には極彩色が宿り、まだまだ世界では知られていない日本のモノづくりの魅力に光を当てられるのではないか、という想いから展示会名は「colourful shadows」と命名された。

 


[展示詳細]

ギャラリー空間:http://www.nendo.jp/jp/works/colourful-shadows-5/
展示プロダクト:http://www.nendo.jp/jp/works/cs-collection-2/

 


2015年ミラノ国際博覧会

会場:2015年ミラノ国際博覧会 日本館
   10:00 ~ 21:00
会期:2015年5月1日(金) ~ 10月31日(土)
2015年ミラノ万博:http://en.expo2015.org/
2015年ミラノ万博 日本館:http://www.expo2015.jp/

 

(文:インテリア情報サイト編集部-9  /  更新日:2015.06.27)

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