「MARUNI COLLECTION」 東京展

写真:ミラノサローネ2013(ローフェイラ会場)

 

去る2013年5月15日・16日に、マルニ木工東京ショールームでは、ミラノサローネ2013で好評を博した「MARUNI COLLECTION」の東京展が開催されました。

2008年の発表より、今年で6年目を迎えた「MARUNI COLLECTION 2013」の国内初披露となりました。

マルニ木工では、2010 年から深澤直人氏をアート・ディレクターとして迎え入れ、「MARUNI COLLECTION」を世界に誇る日本発の家具ブランドとして確立するため、新たな一歩を踏み出しました。

そして 2011 年には、新たにデザイナーとしてジャスパー・モリソン氏が参加し、更なる高みを目指し世界に通用する日本の美しい家具づくりを進めています。


<HIROSHIMA フォールディングチェア>

今回の「MARUNI COLLECTION」には、深澤直人氏デザインの「HIROSHIMA」に、美しい木肌のフォールディングチェアが加わりました。

HIROSHIMAのシリーズにフォールディングチェアがあってもいいと思った。壁に立てかけ絵になる椅子。美しい木の肌のフォールディングチェアはあまり見かけないが、ほしくなる逸品(一品)だ。

 


 

写真:深澤直人氏デザインのHIROSHIMA フォールディングチェア

 

<MALTA>

さらにどの椅子とも相性のいい、シンプルで温かみのある無垢材のダイニングテーブル「MALTA」が仲間入りしました。

オークにオイルのしみ込んだ無垢なテーブル。脚は単純な円柱でやや太い。 しっかりとした安定感と使い込んで味わいを増すテーブル。どの椅子とも相性がいい。
 


写真:深澤直人氏デザインの無垢材のダイニングテーブル「MALTA」

 

<Lightwood アームチェア>

ジャスパー・モリソン氏デザインの「Lightwood」からはゆったりと寛げるアームチェアが加わり、柔らかな陰影が印象的なマットホワイト色も採用されています。

Lightwoodのラインナップに新しく加えたのは、アームチェアです。実は最終的な形に辿り着くまでには時間がかかりました。座面の幅を調節し、チェアと同じような構造要素や接続技術を採用することによって、肘掛けの部分を上手く既存のライトウッドチェアと統合する事ができ、ようやく完成に至りました。


写真:ジャスパー・モリソン氏デザインのLightwood アームチェア


<ASIAN BENCH> <Botan>

2013年の新たな取り組みとして、日常の生活に溶け込む深澤直人氏デザインのベンチとスツール「ASIAN BENCH」(写真:上)と、アウトドアでも楽しめるジャスパー・モリソン氏デザインのベンチ「Botan」(写真:下)が発表されました。
 

材と板材を組み合わせただけの基本的な構造のベンチは、座るだけでなく、ものを置いたり棚になったりする。こいこげ茶色はアジアの家具の特徴で、使われて深みを増す。東洋的で西洋にも馴染むあたりまえそうで希有なアーキタイプを具体化したかった。


写真:深澤直人氏デザインのベンチ「ASIAN BENCH」


<Botan>

ベンチという言葉を聞いたり読んだりする時、まず漠然とずっしりした重い木製の構造体を思い浮かべます。多くのデザインプロジェクトの過程は、その様なソフトな焦点から対象物を捉えるところから始まり、時にデザイナーはプロジェクトの主題をはっきりと要約し、そのイメージの本質を掴もうと試みるのです。

Botanもそのようなアプローチからデザインされました。
実は自らのオフィスのテラス用として制作したのが始まりでしたが、5年の月日を経て、ついにマルニに対し提案する事を思い立ったのです。
モダン家具のカタログに掲載されているようなプロダクトではないかもしれませんが、公共スペースを手掛ける建築家の方々には需要があるのではないかと期待しています。

 


写真:ジャスパー・モリソン氏デザインのベンチ「Botan」

 

なお、マルニ木工は、2009年から連続でミラノサローネ本会場(ローフィエラ)に出展し、今年は初めての単独出展が実現しました。

日本の木工家具と確かな技術が、今後より一層、世界で活躍することを期待します。

 



  マルニ木工 HP
  http://www.maruni.com/jp/

 
 

(文:インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2013.05.20)

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